【 夏がゆく… 】〜 やすらぎの木の下で 〜
あわただしい夏が過ぎてゆく。コロナでひっかき回され、追い立てられ、当たり前のことがなくなり、ギスギスしているときに水害が来て、信じられないような暑い夏でした。また想像を上回る大きな台風も来ています。これからこんなことが当たり前になっていくのでしょうか? それでも秋の気配が近づいています。数日前から虫の鳴き声が聞こえるようになりました。もうひぐらしやつくつくぼうしも段々鳴く回数が減ってきたようです。稲が実り雲にも秋の表情が出てきました。これほど時間がたっぷりあった夏も初めてでした。第二の故郷滋賀を再認識、新発見することができました。やはり今暮らしている比良山の麓は格別です。山もいい琵琶湖もいい。棚田もあり日本の素晴らしさを凝縮したようなところです。海には行けませんでしたが、琵琶湖のほとりにある小さな公園の形のいい一本の木に、勝手に名前をつけてそこでよく時間を過ごしました。名は《やすら樹》です。ハハ… 暑くなったら琵琶湖に入って体を冷やします。この辺も水はきれいです。木陰は風が通ってクーラーなど入らないほど涼やかです。平日はほとんど人がいなくて、なんとも贅沢な時間を過ごさせてもらいました。2〜3日前の琵琶湖に上るお月さんも、時より雲に顔を隠しながら、湖面に注ぐ明かりはまた、日々の慌ただしさを忘れさせてくれる何とも言えない優しさです。
同じ歳の安倍首相が自ら職を降りました。いろんなことがありすぎて、重責が大変で、持病を悪くしての退任だと、『お疲れ様でした』とつい、労をねぎらってしまいます。でも評価だけではなく、やり残したこと。間違ってたこと。はっきりしなければいけないこと。それはうやむやにしてはいけませんし、次を引き継ぐ方にきちんとやり遂げて、答えを出してもらわなければいけません。それにしても総裁の選び方はあいも変わらずです。日本に本当の民主主義が生まれるのはいつになるでしょうか… でもそれはとても日本らしくて、それも良いのかもしれません…