2022年1月27日木曜日

美しきふるさと ~荒尾の干潟~ (2014) 関島秀樹

 美しきふるさと ~荒尾の干潟~ (2014)  関島秀樹
 作詞 作曲 関島秀樹  編曲 宇戸俊秀
 ビオラ:鈴木民雄  ギター:梅田光雄  ピアノ:宇戸俊秀

ふるさとの 海に向いて
過ぎ去りし 我が人生を 潮騒に聞く
若き日に 置き忘れた
淡き夢 恋への憧れ 忘れ得ぬ人
あぁふるさとの薫り 遠くなりゆく
帰るたび いとおしき 想いは募る

有明の 潮の満ち引き
悠久の 時の流れは 今も変わらず
雲仙に 夕陽が落ちる
遠浅の 波がまばゆい 荒尾の干潟
あぁ美しき海 我がふるさと
いつまでも変らずに いつまでも

小岱の 峰に抱かれ
新しき 朝の陽が差す 緑の町よ
遠い国へ 渡る鳥たち
長き旅 羽根を休める 海のオアシス
あぁ有明の風 世界へ届け
残したい すばらしき 命の海を

あぁ有明の恵 母のぬくもり
守りたい 変わらずに いつまでも
あぁ 美しき海 我がふるさと
いつまでも変わらずに いつまでも
いつまでも ...


【 あゝ 美しきふるさとよ!】〜 これが進歩ということか… 〜

【 あゝ 美しきふるさとよ!】〜 これが進歩ということか… 〜
{ 和歌の浦に 潮満ちくれば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴鳴きわたる }
【万葉集】の代表歌人[山部赤人]が万葉の聖地と言われる絶景の“和歌浦”をが読んだ句です。
今から30年ほど前、僕がWBS和歌山放送の土曜のラジオワイド番組を任されていたときのことです。(お相手は京都で有名なパーソナリティー[久米村直子]さん。ディレクターは後に大阪繁昌亭の初代支配人となり、現在はアドバイザーの [恩田雅和]さん)和歌浦に、交通渋滞を緩和するためにバイパスとして埋め立て架橋の話が1988年に持ち上がりました。景観が台無しになると反対運動があり裁判にもなりましたが、結局原告は敗訴し91年3月に橋は完成しました。[坂本龍馬]が滞在したこともあり、〈崖の上のポニョ〉のロケ地でも有名になった風光明媚な広島の[鞆の浦]にも同じような問題が続いています。結局最後は情緒的なことでは止められない。日常生活に支障をきたし、事故や災害で命の危険をもたらす… と言うことで利便性、経済性が優先されることになる。2年前に起こった熊本の球磨川の氾濫でまたダム建設の話が浮上してきた。【命を守る】と言われると誰もが否定できない。しかし、ダム建設が最良の方法かと言うのはまた別の問題です。東日本大震災の津波から守るための防潮堤やかさ上げも同じような難しさを孕んでいる。荒尾の堤防は場所によって今30センチほどかさ上げされ、歩く目線からは海が見えなくなった。何故かわからないが、とりあえずの処置だと思いたい。自然災害の多発で1792年の『島原大変 肥後迷惑』を思い起こしたのだろうか… ? 
話は戻りますが、番組の中で釣り情報を担当して頂いた〈全関西磯釣連盟〉の[四間一哉]さんがこの問題を強く憂慮され、僕に思いを託されました。それをもとにできた詞が…
「美しきふるさと]の元歌[万葉の国]です。
そのような背景を思いながら、この2曲を聴き比べてみてください。歌の中に込められている気持ちは全く同じです。
◎そしてまた不思議なご縁を感じるのは、今第二の故郷として住み着いている滋賀県の琵琶湖のほとり。我が家の窓から目の前にぽっかりと浮かぶ沖島。ここには[柿本人麻呂]の詠んだこのような万葉の歌があります。{ 淡海の海 沖つ島 山奥まけて わが思うが妹が 言の繁けく}このお話は滋賀県に住む万葉画家[鈴木靖将]さん(大分竹田の「竹田 竹楽 恋あかり」を作詞していただいた方)のご紹介で、沖島にも伺い、2019年10月27日この歌碑が沖島と万葉集を愛する多くの人のご努力で建立されました。今度は2人で沖島の歌を作りましょう!と画策しているところです。ハハハハ…

万葉の国(1993)  関島秀樹
 作 詞   四間一哉
 補作詞   関島秀樹
 作 曲 関島秀樹
 編 曲 土井 淳

2022年1月24日月曜日

【 美しき故郷の海岸線が… 】 〜 まだ道が必要なのかな?〜

 【 美しき故郷の海岸線が… 】 〜 まだ道が必要なのかな?〜

〈有明海沿岸道路〉いよいよ福岡県大牟田から熊本県荒尾市へ!多くの人の悲願???である有明海沿岸を結ぶ道路が故郷まで延びてくる。道はあったほうが便利。渋滞は無い方が嬉しい。災害や緊急の時もう一つの道路は助かるだろう。田舎には毎年のように畑の真ん中を切り裂き新しい道路ができる。整備され、曲がった道をまっすぐにして、拡幅され歩道が取り付けられる。それに伴い、橋梁や盛土もできる。子供たちの通学路は安全であってほしい。しかし、しかし、これからの時代、本当にこれほどの道や橋や構造物が必要だろうか? 人口や車も減る。これまでに創ってきたもののメンテナンスも必要。少しの便利さ、快適さ、効率を我慢できないものだろうか? それにかかる膨大な時間や費用を本当に大切な必要なものに使えないものだろうか? 新しい道ができると古い道はガラガラだ。それに何より、美しい自然は姿を変え元には戻れない!生態系さえ変えてしまう。土木建築の技術の進歩、業界の保護… いろいろ簡単にはいかない構造もあるだろう。でも、本当にこのままでいいのだろうか? これまで便利さ、経済的な豊かさを追い求めてきた世界。環境破壊、気候変動、自然災害… それよりも人の心が荒んで、格差、分断、差別… 生きることに余裕がなくなり、思いやりや寛容さも消えどんどん精神の豊かさから遠ざかってゆく…
今、昔からの古い堤防の外側に新しい堤防ができそこに道路が通るようだ。あの競馬場の後にはスマートシティーと呼ばれる新しい街ができる。砂浜は削られ、人と海との接点がなくなり、そこに道ができると海岸線は消え、有明海越しの雲仙の山々の風景も変わるだろう。(と勝手に想像している)車の往来も激しくなり、海鳥の声や潮騒もかき消されるかもしれない。(一方的に危惧している)それが進歩というものだろうか? 人生を重ね、年を取ると情緒的になる… 笑われるかな???





2022年1月22日土曜日

【 有明海、この美しい海が… 】 〜 アサリ産地偽造 〜

 【 有明海、この美しい海が… 】 〜 アサリ産地偽造 〜

〈TBS報道特集〉かつてこの海は日本一の美味しい“あさり”の産地だった。実家から走って泳ぎに行き、海水浴場もあり多くの人で賑わっていた。小さい頃はよく“貝掘り”に出かけ、あっという間に大きな“あさり貝”を採って帰ったものだった。あさりの味噌汁は最高だった。ある時期、重機での大量の乱獲がつづき名物のあさりはすっかり取れなくなった。そして今日の報道で、あさり産地偽装の一大舞台になっていると聞き、大きなショックを受けた。中国産や韓国産のアサリを、ここでほんの1〜2週間ほど寝かせて、[熊本産]と偽って全国に出荷しているという。根が深い問題で、3年ほどの地道な取材でどうも事実らしい。〈ラムサール条約〉に契約した世界に誇る素晴らしい自然、渡鳥のオアシスがそのような事に利用されているなんてあまりにも寂しいし情けない! すぐにでも正して欲しい❗️ 看板に偽りありと言うが、看板だけに頼ったり、見た目や噂やブランドなど、表面的なものに惑わされるのも現代人の弱さかもしれない。特に昨今はネットや数字に頼る傾向が強くなり効率重視だ。人情は隅に追いやられ、儲かれば何でもアリ。うまくやったものが勝ち!という傾向が恥ずかし気もなく当たり前のようになり、人間としての尊厳はどこへやらだ。いくら生きるのが大変だとしても、“ならぬものはならぬ!” “許せないものは許さない!” “人として曲がった事はしてはいけない!” 偽装、隠蔽、ごまかし、偽り… 人を傷つけたり、陥れたり、悲しませたりするのではなくて、何かの、誰かのためになるような、少しでも人に喜ばれるような、胸を張って堂々と前を向いて生きていきたいものだ❗️



2022年1月17日月曜日

【 もう27年か…とも思う 】 〜 あの衝撃は今も消えない!〜

 【 もう27年か…とも思う 】 〜 あの衝撃は今も消えない!〜

滋賀に越して住み始めて8ヶ月。娘が生まれて2ヶ月半の頃。家が潰れるかもしれないという恐怖は初めてでした。その後テレビに映し出される神戸の街の映像は、到底現実のものとして受け入れることができませんでした。何もできなかったあの時。震災から10年目を迎えようとする前の年に、和歌山の広川町にずっと伝わる[濱口梧陵]さんの〈稲むらの火〉の史実に出逢いました。これはもっと多くの人たちに知ってもらい、伝えていかなければいけないと痛感し『稲むらの火』を作りました。出来上がった半年後にインド洋スマトラ沖の大地震と大津波が起こり、TSUNAMIを現す言葉が外国にないことを知り、英語の歌詞も作りました。その津波が和歌山を襲った1854年〈安政南海地震〉の11月5日が[世界津波の日]に制定されました。そして阪神淡路の震災を忘れることなく後世に伝えるべく『あの日を忘れない』を合わせて作りCDにして、各地でささやかな啓発の歌語りを続けてきました。その後も大きな地震や自然災害は続いています。これからもいつかどこかでそれは必ず起きるものです。忘れないために…備えておくために…忘れないために…備えておくために…


2022年1月16日日曜日

[♪嵐も吹けば〜 雨もふ〜る♪】 〜 嵐の山を越えて行こう!〜

[♪嵐も吹けば〜 雨もふ〜る♪】 〜 嵐の山を越えて行こう!〜
人生山あり谷あり、万事塞翁が馬。何が災いし何が幸いになるかわからない。全てが出逢い。それに気づくか、生かすも流すもその人次第。だから人生面白い!若者よ!そんなに早く人生に見切りをつけないでほしい!人生も、世間も、君が思い詰めるほど絶望的じゃなく、いろんな世界があり楽しめるものなんだよ! 
京都では“都道府県対抗女子駅伝”がスタートする。ふるさとを思い起こす日です。マラソンも駅伝も人生のようなもの。乙女たちの頑張りを応援したいと思います❗️勝っても負けても!ベストが出せなくても悔いが残っても… !必ずこれからの人生に生かせるはずだから…
【 災いも幸運も突然 忘れた頃にやってくる!】
コロナの感染が拡大する中、突然の“津波の警報”でした。自然災害は人間の都合を考えはしない。明日1月17日は〈阪神淡路大震災〉から27年目の日です。『あの日を忘れない』『稲むらの火』。東日本大震災も、熊本地震も、さまざまなの自然災害も、理不尽な事件も不幸な事故も、あの戦争も沖縄も広島も長崎も…… 僕らはずっと忘れない…
『帰らんちゃよか』今日はNHK “BS新日本のうた”で[島津亜矢]さんが歌ってくれそうです。2022!今年も元気でがんばっていこう‼️




2022年1月15日土曜日

【 それでも新しい年は行く… 】 〜 新たなる成人へ 〜

 【 それでも新しい年は行く… 】 〜 新たなる成人へ 〜

慌ただしい2022が刻まれてゆく。2020から始まったコロナ騒動も未だ収まりそうもない。久しぶりに大雪が降る。“風の丘”の“森の家”も“雪の丘”のスノーハウス”に染まってゆく。母は突然、父は覚悟を決めて見送った。故郷の実家を離れて50年。居なかった時の方が圧倒的に多かったのに、二人ともそばにいて看取ることができた。役割だっのかと噛み締める。それでも悔いは残る。帰郷する気持ちもかわるだろう。本当の親離れになってしまった。さぁ、67歳の成人式だ。残された人生、1年目はどういう年になるだろう。不自由な生活の中で、何か新しいものも見えてくるだろうか? それでも、なんといっても新しい年は楽しみだ。皆さんも楽しみにしていて下さい。またいつかどこかでお会いできる日を… 。どうか体を大切に!心を強く!コロナとあらゆる障害に負けないように!



















 







2022年1月6日木曜日

我が父を送りました

 【 我が父を送りました 】 〜 ありがとうございました〜

新しい年を迎え、僕が帰郷するのを待っていたかのように1月4日、親父は天に帰って行きました。93才、素晴らしい、誇らしい、見事な一生でした。きちんと最後を看取ることができ、この父が父であってくれてありがたく幸せでした。涙ではなく拍手で送っていただけたらありがたいです。これまでお世話になりました多くの方々に心より感謝いたします。温かな長いお付き合い本当にありがとうございました。ここに皆様にお礼を申し上げ、父の死去をお知らせをさせていただきます。