2015年7月13日月曜日

久しぶりの北海道

【 人生のハーフタイムに… 】 ~ ” よ・り・そ・う “ を考える… ~
 久しぶりの北海道だ。36年前のデビュー直後キャンペーンでSTB、HBC放送に出演した。まだFM放送はなかった。サッポロビール園でのジンギスカンが最高にうまかったことを強烈に覚えている。その後「幸せの黄色いハンカチ」に感動し、レンタカーで狩勝峠へ行ったことを覚えている。「北の国から」に惹かれて、真冬の富良野に行き倉本聡さんの別荘を訪ねたこともあった。KBS京都の番組の企画で釧路、摩周湖、知床まで行って、自由時間に僕1人アイヌの村を訪ね、小さな居酒屋でアイヌの人と酒を酌み交わしたこともあった。中島みゆきさん、松山千春さん、玉置浩二さんなど影響や刺激を受けがミュージシャンがたくさんいる。九州生まれの僕と何か対極的ものがあるような気がしていた。久しぶりに北海道をゆっくりと旅してきました。日本中が雨に見舞われているときに、梅雨のない最高の晴天に恵まれ、大学時代のクラブ軟式野球で、僕がピッチャー、彼がキャッチャーでバッテリーを組んだ、去年まで栗山高校の野球部監督をしていた同級生S...君に久しぶりに会うことができた。
初めてギターを手にした頃を思い出し、音楽に心を揺さぶられ、歌を歌うことを知り、曲を作ることを覚え、プロとして仕事を始めた頃を考えていました。そういえばこうして、仕事を忘れ、のんびりと旅をしたことが久しくなかったなぁ~と思いました。日本の自然、動物たち、社会、人とのかかわり、家族、音楽… あらゆるものに “よりそう” ということを見つめ直していました。自分の夢、成功、自己主張、自分の満足、自分の幸せ… それを求めて行くのは人間として自然の姿かもしれない。でもそれだけではない、もう一つの“幸せ”があるのではないかと言うことをしみじみと感じている。
自分の欲求や本能をむき出しにしたり、人の噂話や足を引っ張ることで笑いを取るようなその場かぎりの目を引かせる番組が多い中、「天皇の料理人」「まれ」「花燃ゆ」などのドラマや、人知れずすばらしい人生を生きている人のドキュメンタリーなどもしっかり残っている。それにしても〈日本語〉もめちゃくちゃになってきたなぁ。放送局も、言葉にうるさいことを言う上司や、口うるさい“ご意見番”の出番もなくなったみたいだ。何でもやり放題!やったもん勝ち!振りかざす表現の自由! 人への気遣いもなくなったなあ~ 。それにしても『半端ない!』なんていつから使い始めんだろう? 『マジ!』『ヤバイ!』『めちゃくちゃ○○』… 若者たちが自分たちの会話の中で使うのはしょうがない。いつの時代もあることだから。でも今はテレビに出ているいい大人たちも平気で使うなあ〜
 今回の《人生のハーフタイム》には、大切なものを改めて考える貴重な時間なを持つことができた。そしてそこから生まれた新しいアルバムの根底に流れているのは “よりそい” という気がしている。