【 残暑お見舞い申し上げます 】 ~ もう二度と日本は戦争はしないです ~
あの、うだるような特別な今年の夏の酷暑も、お盆を過ぎて少し和らいできたようです。もう琵琶湖にはたくさんのトンボが舞っています。昨日は、今年初めてツクツクボウシの声を聴きました。少しずつ、着実に秋が近づいて来ています。
自然は素晴らしい。草花や、昆虫…この地球に生きるものは全て素晴らしい。上手くバランスをとって共存している。生きていくこと、子孫を残すこと以外に欲を持たない。そのバランスを破壊しているのが唯一“人間”なのだ。日本では、季節の一番大変な時に長い夏休みがあり、【8月15日】の先祖を振り返り、亡くなった方を供養をする《お盆》と、《終戦の日》に向けて、沖縄戦、本土空襲、広島、長崎、敗戦の日の玉音放送…と毎日のように特別番組が放送される。今年は[戦後70年]ということで、特にそれが多かった。初めて知らされることも、語られることもまだまだ随分あった。これほどまでに、過去の戦争を振り返る国はないだろう。それは、[唯一の被爆国]であり、多くの民間人を巻き込んだ理不尽な、悲惨な、他の国には理解しがたい、良くも悪くも至極日本的な戦いだったからだろう。今の日本人からも理解できないことがいっばいある。これから戦争体験者が減り、語り継ぐ人が少なくなって、戦争の記憶が薄れて行こうとも、この戦争を反省し、犠牲者の体験を想像し、気持ちに寄り添い、共に涙する人がいる限り、日本人は〈もう二度と愚かな戦争はしない〉です。他の国がどう思おうとも、戦争という手段をとらずに共存できる道を模索し選びます。それが悲惨な戦争を体験し、非業の死を遂げた多くの先人に対する、少なくともあの当時より幸せに生きている今の日本人の責務だと、できる限りの精一杯の答えだと、僕はしみじみ思うお盆の〈送り火〉の日です…