【 海を渡った日本人達の夏祭り 】 〜 ここには昭和の匂いが… 〜
アメリカ合衆国には約150万人の日系人がいるといわれているます。明治初頭から政府の移民政策もありハワイ、北米、南米、アジア諸国に多くの日本人が夢を求め海を渡たりました。文化、習慣、自然環境の全く違う過酷な環境の中で、時には差別や排斥をされ、太平洋戦争では、日系のアメリカ人は、敵国ということで、砂漠にあるキャンプに集められ、厳しい生活を送らざるを得ませんでした。そんな渡米一世。アメリカで生まれた二世〜六世。戦後にアメリカに戻った帰米二世。また日本で生まれ育って教育を受け、昭和30年代にアメリカンドリームを求め渡った日本人。また、最近アメリカに仕事や人生を賭けて渡米した人。同じ日系人とはいえ、ずいぶん考え方の違いがあります。
長く続く今日の[カリフォルニア東本願寺別院]の“OBON祭り”は、そんな中でも、日本人のアイデンティティーを大切にし、文化や習慣、人間関係を守り続けた人たちの年に一度の大事なお祭りといえます。ずっと日本人街にあるお寺で行われていたお祭り。コロナ禍で昨年と今年、ダウンタウンから60マイルほど北へ行ったキャマリロにある〈村田ファーム〉で賑やかに行われました。見渡す限り広大な農地。最初にアメリカに渡った日本人一世は、英語も話せず、ほとんど何の予備知識もなく、知らない土地で仕事を見つけ、家族を養い、どのようにして成功を収める事が出来たのだろう。今、日本に仕事を求め来ている多くのアジアや南米などからの人たちのことを思います。
東本願寺の伊東輪番とは30年以上ものお付き合いです。趣味でギターを弾いて歌われるので、共通の思い出がある“ビーター・ポール&マリー”の歌を何曲か一緒に歌いました。太鼓や昔懐かしいちんどん屋、盆踊りも一緒に踊り、あちこちで日本語が飛び交い、熊本出身の方からは、久しぶりに熊本弁を聞いたと喜んでいただきました。とても楽しい、感動的なひとときを過ごすことができました。ここには忘れかけていた昭和の匂いがいっぱい残っていました。
⭕️8/27 長洲コンサートの指定席は、残り30席を切りました。