【『宿題』がテレビで紹介されます 】 〜お母さんの詩です〜
このたびの40周年記念CDアルバムに収録しました『宿題』と言う歌が熊本の朝日放送で紹介されると言う連絡が入りました。この歌は3年ほど前、僕の玉名高校時代の恩師[鶴上寛治先生]から紹介されたものです。先生が「この詩を読んで涙が止まらなかった。この詩にメロディーがつけられますか?歌になればもっとたくさんの人に知ってもらえるから」と僕に宿題を出されました。
内容は、先生から「お母さんの詩を書きなさい」と課題と出された中村良子さんは、小学校1年生の時にすでにお母さんを病気で亡くしていたのです。最初は「書けません!」と戸惑っていた良子さんに、先生は「しっかり者の良子さんだったら、お母さんのことを思い出しながらきちんと向き合ってくれる、そのことが将来の良子さんの為になる」と背中を押されたようです。
ようやく昨年メロディーをつけて鶴上先生に聴いてもらいましたら、すごく感動していただけました。「人前で紹介するのにはご本人の了解がいるでしょう」と、その後先生は手を尽くされてようやくご本人に連絡が取れるようになりました。28年前の小学校6年生の[中村良子さん]はとても明るく立派な大人に成長されていました。快く了承され、今回の4月20日の荒尾でのコンサートのプログラムに『宿題』を歌うつもりでしたので、当時の宿題を出された〈弓削小学校〉の恩師[上田輝子先生]とともに来て、生で『宿題』をお聴きになることになりました。その流れを知った熊本朝日放送の方が、私たちの出会いとコンサートの様子を取材されました。その模様が以下の番組で放送されます。どうぞ興味のある方はご覧ください。。
▼熊本朝日放送
5月2日(木)の「くまパワJ」3部(18:15~19:00)で放送予定
https://www.kab.co.jp/kumapawaj/
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「宿題」詞:中村良子(弓削小6年生)
今日の宿題はつらかった
今まででいちばんつらい宿題だった
一行書いては なみだがあふれた
一行書いては なみだが流れた
「宿題は、お母さんの詩です」
先生は そう言ってから
「良子さん」と 私を呼ばれた
「つらい宿題だと思うけど がんばって書いてきてね。
お母さんの思い出と しっかり向き合ってみて」
「お母さん」と 一行書いたら
お母さんの笑った顔が浮かんだ
「お母さん」と もうひとつ書いたら
ピンクのブラウスのお母さんが見えた
「おかあさん」と 言ってみたら
「りょうこちゃん」と お母さんの声がした
「おかあさん」と もういちど言ってみたけど
もう 何も聞こえなかった
がんばって がんばって 書いたけれど
お母さんの詩はできなかった
一行書いては なみだがあふれた
一行読んでは なみだが流れた
今日の宿題はつらかった
今まででいちばんつらい宿題だった
でも
「お母さん」と いっぱい書いて お母さんに会えた
「お母さん」と いっぱい呼んで お母さんと話せた
宿題をしていた間
私にも お母さんがいた
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