【 有明海、この美しい海が… 】 〜 アサリ産地偽造 〜
〈TBS報道特集〉かつてこの海は日本一の美味しい“あさり”の産地だった。実家から走って泳ぎに行き、海水浴場もあり多くの人で賑わっていた。小さい頃はよく“貝掘り”に出かけ、あっという間に大きな“あさり貝”を採って帰ったものだった。あさりの味噌汁は最高だった。ある時期、重機での大量の乱獲がつづき名物のあさりはすっかり取れなくなった。そして今日の報道で、あさり産地偽装の一大舞台になっていると聞き、大きなショックを受けた。中国産や韓国産のアサリを、ここでほんの1〜2週間ほど寝かせて、[熊本産]と偽って全国に出荷しているという。根が深い問題で、3年ほどの地道な取材でどうも事実らしい。〈ラムサール条約〉に契約した世界に誇る素晴らしい自然、渡鳥のオアシスがそのような事に利用されているなんてあまりにも寂しいし情けない! すぐにでも正して欲しい 看板に偽りありと言うが、看板だけに頼ったり、見た目や噂やブランドなど、表面的なものに惑わされるのも現代人の弱さかもしれない。特に昨今はネットや数字に頼る傾向が強くなり効率重視だ。人情は隅に追いやられ、儲かれば何でもアリ。うまくやったものが勝ち!という傾向が恥ずかし気もなく当たり前のようになり、人間としての尊厳はどこへやらだ。いくら生きるのが大変だとしても、“ならぬものはならぬ!” “許せないものは許さない!” “人として曲がった事はしてはいけない!” 偽装、隠蔽、ごまかし、偽り… 人を傷つけたり、陥れたり、悲しませたりするのではなくて、何かの、誰かのためになるような、少しでも人に喜ばれるような、胸を張って堂々と前を向いて生きていきたいものだ