2025年10月1日水曜日

【 メジャーリーグディビジョンシリーズ ❗️】 〜 “Let's go Dodgers‼️ 〜

 【 メジャーリーグディビジョンシリーズ ❗️】 〜 “Let's go Dodgers‼️ 〜

今や日本のベースボールファンの聖地となっているロサンゼルスドジャーススタジアム。今日から始まるポストシーズンの【大谷翔平】クンの規格外の活躍と山本由伸、佐々木朗希両投手のピッチングも楽しみです。その他にもダルビッシュや今永、鈴木、吉田など、このシリーズに登場する多くの日本人選手の活躍にも注目が集まっています。野茂さんがメジャーリーグに挑戦した30年前には想像も出来ない事です。彼らが活躍することで、日本人のイメージがどれほど上がったことか… プレーだけではなく野球に対する姿勢、行動や立ち居振る舞いまでも称賛されています。本当にうれしいことで、僕も胸を張って歩けます。ハハハ…

しかし、これまでの日系人の歴史は苦難の連続でした。時期や種類、くくりもそれぞれなので数字はおおざっぱに聞いてください。今、海外で暮らす日本人及び日系人はざっと500万人。アメリカ全土で160万人。カリフォルニア州に46万人。ロサンゼルス都市圏に16万人。在留邦人だけで6.5万人と言われています。日本人をルーツに持つ人、その後他の国の人と結婚したり国籍を変えた人。ハーフや、クォーターなど様々な日本人とのつながりを持つ人たちです。その中でもロサンゼルスは日本とのつながりが強く、人の数でも、日系企業、コミュニティーの多さでも世界1の都市です。

その歴史は明治初期の頃、他国の奴隷のような形で日本から海外に連れていかれた人から始まった移民。貧しい時代の日本の国策としてのハワイ、北米、南米への移民政策もあり、当初は、夢のような話とは到底かけ離れた荒地での壮絶な開拓もありました。人種差別、排斥運動、やっと手にした市民権や社会的地位、財産も、第二次世界大戦では敵国ということで全てを奪われて砂漠の中のキャンプに隔離され、戦後またゼロから新しい人生を築き上げられました。そういう他国での生活の中で、心の支えとなったのが日系コミュニティーです。その大きなものがお寺さんでした。ロサンゼルスにはいくつもの宗派のお寺があります。〈浄土真宗本願寺派西本願寺ロサンジェルス別院〉では長いことお正月に“紅白歌合戦”が開かれていて、僕も何度か出演させていただきました。今回は〈真宗大谷派東本願寺ロサンゼルス別院〉で50年間僧侶をされ、長く輪番を勤め上げられた[伊東憲昭]さんの退任式に出席してきました。夏のお盆祭りやお餅つき、新年会、花まつり、お寺でのコンサートなど様々な場面で大変お世話になりました。数年前のお寺の放火事件や昨年のドジャース優勝のときのお祝いのインタビューなど、よくマスコミにも登場されました。大のドジャースファンです!オバマ大統領やローマ教皇などにも対面された大変立派な功績を残された方でした。偶然お生まれが熊本だったことも深いご縁を感じ、若い頃は長髪で、フォークソング等を歌ってらっしゃったこともあって、気さくにお付き合いさせていただき、お祭りで一緒に歌ったこともありました。昭和23年生まれ、4人の子供と7人の孫に囲まれ、まだまだ若々しい“のりさん”でした。各界、老若男女、遠く日本からもお祝いにこられて、700人以上の方が詰めかけ、会場がいっぱいになる大盛況のお別れの会となりました。

1980年にはグラミー賞にもノミネートされた日系アメリカ人バンド【HIROSHIMA】の琴奏者[JUN KURAMOTO]さんがお祝いの演奏を披露されとても幸運で感動的でした。

見ず知らずの言葉も文化も習慣も違う国で、長く苦難の歴史を乗り越えられ、今は市民権を獲得された日系人を想うとき、日本に住む在日外国人の日々の暮らし、苦労に思いを馳せてしまいます。戦禍や貧困、差別、難民として苦しむ人も… どこの国や地域の地球に生きるすべての人が、同じようにそれぞれの夢を抱き、人を愛し、家族や仲間を大切にして、幸せを求めて生きているはずなのにです…