2014年3月14日金曜日

南三陸から相馬へ

海に沈む夕日が素晴らしい宿なのに、昨日からずっと雨。今朝は雨は上がったものの、感動的な風景の10%もお見せできません。近くのきれいな海水浴場も8Mの防潮堤を造る計画が進行し、砂浜がすっかりなくなるらしいのです。地元の要望が届かないらしいのです。しばらく見ないうちに、あちこち高くそそりたつ防潮堤の計画。かさ上げして住宅をたてるための10mの盛り土。きっちり区画された町並み。同じような整然と並ぶ復興住宅。の安全を最優先に考えるとこうなるのか…? 頭のいい人が積み重ねた知識の中で考えるのが? 実際にここで生活する人はどんな思いで暮らすんだろう。誰もが二度とあんな悲しい思いはしたくないのは当然だ。でも生きて行くのは、死なないから、安全だから幸せになれる訳ではない。生きようという意欲や、生きる希望、喜びはまた別の所にある筈なのに…

 
新地駅(相馬)がどこか、すぐ捜せなかった。辛うじてここに駅があったことがわかる。回りは別世界。

 
瓦礫はほとんどない。山奥の造成地みたいだ。慰霊碑が新たに建てられた。悲しみがよみがえる。
 

 
 
今日の復興住宅は、台湾の赤十字の寄付で建てられた。津波ですべてが流された一人暮らしの高齢の方ばかりだ。悲しみを心の奥にし舞い込んだ人。乗り越え、前向きに歩き始めたひと、すべてを話すことで昇華させたり、供養の代わりと考えてる人…。それぞれだけど、皆さんがここが終のすみかなのだ。