阿蘇は小国の“ちちこぶさん”。もう10年も通っています。荒尾から、世界遺産の万田坑をメンバーにご案内しながら、坂東玉三郎が公演する山鹿の八千代座を通り、冬桜と秋桜のコラボレーションの菊池公園を抜け、色づく中津江の山々の紅葉を見ながら小国へとやってきました。今年は夏の台風で枝が折れました。毎年なんだかのダメージを受けて、僕が初めて来た11年前に比べるとだいぶ葉の密度が薄くなったような気がします。更に今年は少し黄色の色付きが悪いようです。でもお祭りは毎年賑わいます。地元の“ひょっとこ踊り”には毎回笑わせていただいています。今回は僕もちょっと参加させていただきました。年に一度僕も楽しみに来ますが、僕の歌を心待ちにしてくださる地元の方も増えました。牛肉のバーベキューや、焼き芋、焼きそば、ラーメンなどのおいしい食べ物に加え、竹筒の燗酒がなかなかいい香りです。手作りの素朴な収穫を祝う、そして何よりこの《下城の大いちょう》にまつわる“小松女院の悲恋物語”として伝えられてきたお話を歌にした『三日月の恋』を皆さんに紹介できたのが何よりの収穫でした。まだまだこれから黄色く色づきます。そして夜のライトアップされたいちょうも幻想的で息をのみます。ぜひいちどは訪れてください。
帰りは阿蘇駅からスイッチバックの豊肥線に乗り、夜のキャッスルホテルで開かれた《玉名高校同窓会》に出席して歌いました。また懐かしい同窓生と再会しおいしいお酒を酌み交わし、楽しい話で盛り上がりました。