【 復活威風堂々】〜 熊本城の晴れ姿 〜
2016年4月14日熊本地震前震、16日本震。震度7の激震を2度も経験したあの時から5年が経ちます。このまま家が崩れ落ちるような大きな揺れを故郷の荒尾で体感しました。その日の夕方、水と食料を車に詰めるだけ詰めて、熊本市内に向かい、ずたずたに傷つき崩れ落ちた熊本城を目の当たりにし言葉をなくしました。もう生きてるうちに熊本城は見られないだろうと言うのが実感でした。5年でここまで復活するとは胸がいっぱいです。豊肥線、国道57号線、新阿蘇大橋… 少しずつ復興が進んでいます。大天守閣は一般公開が始まりましたが、城内のあちこちにはまだあの時のままの状況も見られます。完全な再生を見届けるまで一緒に歩いていこうと思います。このところの鹿児島や熊本の地震は不気味です。コロナによる格差や分断、不安や不満による人々の心の刺々しさが心配です。こういう時ほど痛みを分かち合い、相手の立場や気持ちを思いやり、怒りやイライラを沈めて、冷静に穏やかに過ごしたいものです。松山英樹の感動や良い話に目を向けたいのですが、僕も東京オリンピック・パラリンピックが実現してほしいのですが… 世界に復興オリンピックをアピールしたいがための、弱い辛い立場の人たちに気遣いのない強引なやり方が目につきます。聖火リレーのやり方、福島原発の汚染水の海洋放出、コロナ感染対策、ワクチンの接種… みんなが協力して進めなきゃいけないのに、問題が多いなぁ〜。日本だけではなく、ミャンマーの混乱も世界が力を合わせなければいけない。アメリカの人種差別やヘイトクライムもオリンピックやコロナ対策と同じく見過ごせないことです。一人ひとりの人間は素晴らしいはずなのに、未だ世界は混沌としています。自分のことだけではなく、まわりを気遣い、思いやりを持って、もっと優しく生きていこうよ熊本城に恥ずかしくないように… 明日になれば日は昇り、日は沈む。地球は一つ、みんなつながっているんだから… そして、15日は母を見送って3年になります。