【 君に捧げた最高の歌 】〜 里帰りコンサート 〜
1年ぶりのふるさと荒尾でのコンサートでした。昨年は両親がしっかり聞いてくれていました。少し認知が出てきていた父も喜んでくれていました。元気だった母もいつも必ず感想を言ってくれていました。両親が40年続けていた詩吟の“岳翠会”の仲間の皆さん。以前、母も入っていたコーラス“桜ゆりかご会”のみなさん。母が中心になって応援していた“関島秀樹後援会”だった方や、父の市役所関係の方や、どちらかと言えば荒尾でコンサートをやる時は、関島秀樹の純粋なファンの方よりも、両親とのつながりの方のほうがずっと多かった気がします。その両親が今回は会場にいませんでした。何か置き忘れてきたような、心の中に隙間ができているような感覚がありました。今回のタイトル[君に贈る歌]のもう一つの意味は[母に捧げる歌]でした。1番の応援者でありファンだった母が、喜んでくれるのは、これからも僕が元気で歌い続けることだと思い直し、ぼくを生み、ここまで育て、自由に生かしてくれた母親への感謝の気持ちと追悼の気持ちを込めて歌いました。それを歌にしたのが今回初披露の曲「 声 〜 君に贈る歌〜 」でした。今回は母の歌が不思議と並びました。杵築のCDに収めた「走馬燈」(母との別れを書いた詩)。小学校6年生の書いたお母さんの詞「宿題」(母のいない子供の母の思い出の詩で、熊本朝日放送主催の“子供の詩コンクール”に入賞した詩です)。それに塚原哲平クンに書き下ろした「ふるさとは心の中に」。「生きたらよか」… 。しっかり心を込めて歌いました。母も喜んでくれたと思います。母が亡くなって7ヶ月半。まだふとした時に悔いや寂しさが押し寄せてくる時がありますが、これで1つ乗り越えられたような気がします。詩吟の方もコーラスの方も両親との関係の方々もたくさん来てくださいました。父の施設の方も。もちろん僕のファンの方、同級生、同窓生なども… 。金栗四三さんの歌「黎明の星 〜いだてん 金栗四三 走りつづけて〜 」も披露しました。とにかく僕にとって特別な、最高のコンサートを終えることができました。皆さんのおかげです。どうもありがとうございました。残り5カ所のライブも楽しみにしています。
来年はデビュー40周年の年になります。4月25日のデビューの日に先駆け、4月15日の母の1周忌を終えた、4月20日(土)荒尾総合文化センターで【関島秀樹デビュー40周年記念コンサート 】を行います。