2015年6月27日土曜日

~ご縁がご縁をつなげて~

【 尼崎ホームコンサート 】~ご縁がご縁をつなげて~
 東日本大震災以来、特に【 絆 】や【 つながる 】という言葉が使われるようになった気がします。人のつながりがどれだけ〈心の支え、生きる力〉になるのか、被災された方も、それを支援された方、遠くから心配されてる方もしみじみとその事は身にしみて感じた事でした。古い日本人は昔から【 ご縁 】と言う言葉を使っていました。それはたまたまではなく、何か出会う意味合い、惹かれあう何かがあってここで出会い、ここにいるのでしょう。それは遠い彼方からのお引き合わせかもしれませんし、誰かのお導きかもしれません。「偶然よ!」と片付けることもできるでしょう。その方が合理的で気が楽な時もあります。嫌なことや辛いこともあるわけですから… 。今の若い人たち(こうひとくくりに言うといけませんし、どこまでが若い人かわかりませんが)は、人間関係をうっとうしく思ったり、近づきたいと思っても苦手だったり、ついつい居心地の良い仲間うちやネットの世界に入り込んでしまいがちです。もちろんインターネットでの出会いもたくさんあるでしょう。僕もホームページやFacebookを始めたおかげで、もう会えないだろう人と再会することもできました。そこから本来(何が本来かも曖昧ですが…)のお付き合いが始まることもあります。でもネットだけの繋がりというのは、僕にとってはとても心細いものです。声や顔が見えないと…(声や顔は見えるようになるそうですが、それが本物かどうかはわかりません)そんな危ういつながりでも、自分を理解してくれる友達がいると思う人もいるでしょう。そういう関係だから気楽に本音をぶつけることができるということもあるみたいです。ネットだけでやりとりして買い物をするのも当たり前になりました。これからも新しい人間関係の1つのツールかもしれません。でもやはりそれは便利な1部のもので、どうしても僕は、お会いして、顔を合わせて、表情や目を見ながら、できたらお茶やお酒を飲みながら言葉を交わしたいものですね。
 熊本県人会とのご縁は、僕が関西に来るようになってからですから、もう30年となりました。今回のホームコンサートもそんなつながりで実現しました。この日も熊本に縁(ゆかり)のある方がたくさん来てくださいました。お世話をいただいたのは、八代出身のヨガの先生高橋さんです。縁が縁を呼び、新しく出会った皆さんに歌を聴いていただくことができます。本当にありがたいです。初めて来た[立花]という町の商店街を散歩しました。駅からのアーケード街には、昔懐かしいお店がまだ残っています。魚屋さん八百屋さん駄菓子屋さん洋品店… 自動販売機やコンビニの無言のやりとりではなく、心の通った人と人との会話が自然と飛び交っていました。