二年前に、同じハイスクールで、上の娘の卒業式を体験していたので、戸惑いや驚きはありませんでしたが、もうこれで親らしいことをするのが1つ終わったかと思うと、何か感慨深い、一抹の寂しさを感じるものでした。
相変わらずこちらの卒業式はお祭りのようです。もともとはカリフォルニアがメキシコの領土だったこともあり、底抜けに明るいラテン系の風土が残っています。それに今は中国、韓国、インドを中心にアジア系の人たちも増え、日系人...がむしろ少なくなっています。白人、黒人は、すでに半数以下になり、人口構成が政治に少なからず影響を与えています。4,4,4,で来た12年生の卒業生は全部で約800人もいます。平日の夕方6時から約2時間。アメリカに忠誠を誓う言葉を全員で唱和し、その後に国歌独唱。そのあと吹奏楽の音楽に合わせスタンドに卒業生が勢ぞろいします。そして、その数の3~4倍ほどの父兄がグランドに並べられた椅子に座って見守っているというか観戦している雰囲気です。自分の子供や知っている友達の名前が呼ばれると、歓声をあげたり、名前を呼んだり、ときにはサッカー観戦の時に鳴らすクラクションやクラッカーが炸裂します。一日も学校を休まなかった人、スポーツで活躍した人、学校の成績が良かった人、クラブ活動やボランティアを頑張った生徒など、それぞれの素晴らしさを称えます。セレモニーが終われば、それぞれお友達や家族と一緒に記念撮影に収まります。暗くなるまで思い出話やこれからのことなどで話に花が咲き、あちこちで別れを惜しんでいました。こんな風景は日本と変わりありません。
ああ~これで1つ肩の荷が降りたかなぁ~……。