【 日本人は幸せになっているのだろうか… 】〜 病院にはたくさんの高齢者が 〜
太平洋戦争の敗戦から、精神的にも物質的にもボロボロの中から立ち上がってきた。希望を持って働いて、頑張れば豊かになれる。脇目も振らず家族のため、故郷のため、日本の繁栄のため、自分を取り戻すため生き抜いてきた。世界から見れば、なんと豊かで、平和で幸せな国だろう。
そんな日本のために頑張ってきた一番の貢献者たちの終焉があまりにも寂しい。大正から昭和の終戦までに生まれた方たちだろう。病院には老夫婦で来てらっしゃる人(車は運転しないから大変だろう)。誰かに送られて来る人(なかなか説明が理解できず、家族に怒られたり、不安でオロオロ)。迎えをじっと待つ人、慣れない携帯でうまく連絡が取れない人。ただでさえ不安なのに、具合が悪くて来てらっしゃるのだ。病院の職員の対応はとても優しくて丁寧だからそれは救いだけど、どちらかと言うと、お年寄りに身内がちゃんと付き添って来ている人は少ない。皆、お仕事もありいちいち大変なんだろう。子供に負担をかけたくないと自力で来る人も多い。スーパーやコンビニでもお年寄りだけて来られてる人が目につくようになった。若い人の早口に戸惑う光景や、やたらと話しかけたり、質問したり、支払いに時間がかかって並んでいる人がイライラする。(それくらい余裕で待ってあげてよ!)。横断歩道でなかなか渡れない(車も止まってあげてよ!誰か手を引いてよ!)老夫婦だけや一人暮らしの方が増えたからだろう。もちろん元気で、車も運転して楽しい日々を過ごされてるお年寄りもたくさんのいるだろう。今、この世代の人たちが世界一の長寿国を形成しているのだから…。でも、様々な事情で、寂しく不自由に暮らしてい人や、どんどん増えている施設に入ってじっと終焉を迎える人を見ていると、それぞれが生き生きと人生を生き抜いて来た人の…結婚をし、子供も育て、孫もできたろう… そんな《人生のフィナーレを、みんなで拍手をもって、笑顔で送れないものか!》と強く思うのです。僕の両親も10月と11月にそれぞれ88才を迎えます。二人で手を取り、支え合って、老老介護です。僕も心が痛みます…
日本は幸せですか…