【 “稲むらの火キャラバン隊”故郷をゆく 】〜 こころを一つに 〜
『地震の後には津波があるぞ… 』(稲むらの火の1節)昨年の4月16日の熊本地震の本震の後、有明海の沿岸分である僕の生まれ故郷荒尾市と長洲町、玉名市の沿岸部には《津波警報》発令されました。避難を知らせる長い長いサイレンが鳴り響きました。その時実家に帰っていた僕は、6年前の東日本大震災の津波の様子が頭をよぎりました。多くの人が高台の体育館や学校へ避難しました。ほどなく警報は解除されましたが、今までに体験したことのないあの大きな揺れとサイレンの残響音、いつまでも続く余震にそのまま何日か避難された方もたくさんいらっしゃいました。その時の状況を知っている荒尾と、長洲の皆さんに、今日は静岡から来た4人と僕のキャラバン隊が、人形劇と歌とお話で楽しんでもらいました。僕が57年前に卒園した[荒尾めぐみ幼稚園]の園児たちは『稲むらの火』を覚えてくれていて、一緒に歌ってくれました。みんな明るくて素直で可愛い子供達でした。
[ながす未来館]ではホールの舞台の上に会場を作ってもらって、そこで上演させていただきました。お客様も初めての体験でとても新鮮な気持ちで楽しまれたと思います。記念に皆さんで客席をバックに写真を撮りました。ここ未来館には、今2人の福島からの若い女性を職員に迎い入れ
ています。25才の鈴木さんと19才の五十嵐さんです。『ようこそ熊本へ❗️』単身、見ず知らずの土地でまだ1ヵ月足らず。一生懸命頑張っています。今日の公演が初仕事でした。ここでも被災地同士心がつながっています。「がんばれ! みんなで応援しています」《 福島も、熊本も まだまだ頑張るけん‼️》
5月21日は225年前に起きた雲仙岳大噴火と眉山が崩壊し死者行方不明15,000人を出した大災害となりました。直後に発生した大津波で熊本の天草からここ荒尾までの有明海沿岸部にも大変な被害がもたらされた日です。俗に言う《 島原大変 肥後迷惑 》として伝えられています。その日にキャラバン隊は阿蘇の西原村に向かいます。