【 日本の文化を知り、伝承してゆくこと 】~ 残っているものには意味がある ~
1571年の織田信長比叡山焼き討ちまでさかのぼると言われるこのお祭りの謂れ。諸説あるが、今でもその時のご神体を自分たちの先祖が守ったと言う自負が地元の人には連綿と続いていて、祭りを続けるエネルギーにもなっている。新しく生まれたイベント的なお祭りとは別に、歴史的背景を持った地元のお祭りと言うのには、また深い意味がある。続けていくには大変な労力と資金的なものも必要となる。このお祭りも地域や家族ぐるみで協力、父と息子で一緒に神輿を担ぐと言う人たちもいました。そして、もともとここに古くから住み続けている人だけではなく、僕らのように最近ここに住みついた新しい人も広く受け入れて、一緒になって祭を盛り上げるというのががまた素晴らしいのです。全くの男の祭りです。しかし、女たちは影でしっかり支えています。今の現代生活から言うと、とんでもない男女不平等と言えるでしょう。またこれも日本の歴史であり、現実でもありました。かといって異議を唱える人はありません。このお休みの日にわざわざお祭りのために帰ってくる人たちもいます。子供たちが両親や祖父母や近所の人たちの姿を見ています。手を合わせる、奉納する、山や琵琶湖や氏神様に感謝をする、決まり事、風習… 。 今は意味もわからないままに何かを感じ、受け継いでいるのだと思います。いいことばかりではもちろんありませんが、それが、自分がここにいると言う事、先祖から続いていると言うこと、これから先につながって行くと言う事。自分が生きているのには意味がある。1人で生きているのではない。自分のアイデンティティー、故郷を自覚するということでしょうか。これが伝統なのでしょうか。地域と家族のふれあいが素晴らしいお祭りでした。これからもずっと長く続いていくことを祈ります。そして僕の神輿担ぎは今回で卒業したいと思います。これからは若い人たちに引き継いでもらいたいと思います。最高の子供の日となりました。地域の皆さんには大変お世話になりました。どうもありがとうございました