【 64年の思い出 】〜 母は何を残してくれただろう… 〜
ふた7日を迎えました。体の疲れはどんどん回復するのですが、いろんなことを思い起こして、心のほうは沈み込んでいきます。いろいろとああすれば、こうすればと悔いが頭をもたげてきます。あの日、寄り道せずに、まっすぐ帰っていれば… もう一回電話を入れていれば… 。母の疲れ具合をちゃんとわかってあげれたら… 10日も一緒にいたのに、もっと母の話を本気に受け止めていたならば… 。玄関も、台所も、洗濯物もも、庭の手入れも掃除も、全て綺麗に片付けたあと倒れたようです。15日、僕の仕事が終わって、次の仕事の21日までの間に全てが片付くように、迷惑がかからないように、なるべく、会いたかった人に、お別れができるように… 。見事な旅立ちでした。「心配いらんよ、よか人生だったよ。あとはたのむね。みんなで仲良く、楽しくやんなさい!」そんな明るい声が聞こえるようです。仲良く、楽しく、心配かけず、幸せに暮らすことです。父のことは大丈夫。7歳の時に出会い、初恋をし、22才で結婚し、喧嘩をしながらも67年間幸せに一緒に暮らした、あなたの大切な人を僕たち子供たちで守ります。いつも成長を楽しみにしていた孫たちも、立派に育てます。あなたの大好きだった、人とのふれあいと会話、花と自然、詩吟と音楽を大切に、多くの人に喜んでもらえるように、精一杯生きてゆきます。これからあなたの、今までの思い出や生活の品を整理する中で、またいろいろなものを気づかされ、教えてもらうと思います。これまで至らなかったり足りなかったものが、たくさん見えてくると思います。謙虚に、素直に受け止めて、これからの人生の糧にしたいと思います。今日まで溢れるほどの優しさをありがとう。