【 開戦から84年,ジョンレノン暗殺から45年 】 〜 どこも同じ月を見ているのに…〜
ロサンゼルスは大都会ですが、広大な農地や木々の生えない山々や雪山、長く続く美しい海岸線、大自然も多く残っています。もともと砂漠気候で昼は初夏のような暑さですが、夜は急に冷え込みます。こちらに来てずっと晴天が続き、正にカリフォルニアブルーの真っ青な空がどこまでも広がっています。朝陽も夕日も素晴らしく、今年最後の満月のコールドムーンも見事な輝きでした。太平洋戦争開戦の“真珠湾攻撃”から84年。ジョン レノンがニューヨークで暴漢に暗殺されてから45年。40歳の若さでした。「イマジン」は今も多くの人に歌い継がれています。地球上の誰もが幸せと安らぎ求め、人を愛し、家族を守り、子供が生まれれば感激し喜び、大切な人を亡くせば嘆き悲しみ、どの国のどの宗教もどの民族も同じような人間としての喜怒哀楽とそれぞれの正しいと思う倫理観を持ち、額に汗をし働き、一生懸命生きているのにどうしてお互いがお互いを理解できないのでしょうか??
小さい頃、母から聞いた話をよく思い出します。インドの寓話です。6人の盲目の僧侶が初めて像を触ったときの話です。耳や鼻やしっぽしか触らなかった人はそれが像だと全く違う感想を述べて言い張ります。6人みんなが間違いではありませんが、みんなが正しくもありません。世の中、その人の行動や話の一部分を都合のいいように、または悪意を持って切り取って批判したり、足を引っ張ったりする傾向がますます強くなってきました。またそれを鵜呑みにして無責任に伝えたり面白がったりしてして、もう真実が何かわからなくなります。ほんとうを見極める力と大勢に流されない強さが必要です。相手の考えや立場を理解し、尊重し、時には受け入れる寛容さも大切です。みんなが一つの地球に生きて同じ空気を吸い、水に恩恵を受け、大空を仰ぎ、風を感じ、同じ太陽、月を見ているのです…