2014年11月10日月曜日

【「生きたらよか」から「帰らんちゃよか」へ 】 〜 誕生から20年目の検証 〜

【「生きたらよか」から「帰らんちゃよか」へ 】 〜 誕生から20年目の検証 〜
…関島秀樹…ばってん荒川…島津亜矢へと歌い継がれる不可思義な[縁]…

原曲、関島秀樹の「生きたらよか」が誕生したのは1994年。
【ばってん荒川さん】が「帰らんちゃよか」とタイトルを変えてCDにされたのが1996年。【島津亜矢さん】がその歌を引き継がれてCD発売されたのが2004年。
僕より17歳年上が[ばってん荒川さん]。僕より17歳年下が[島津亜矢さん]なのです。
「生きたらよか」は『かえらんちゃよか』。「帰らんちゃよか」は実は『かいらんちゃよか』と歌っていることは、あまり知られていないのです。(まぁ、僕がまだ全国的に認知度が低く、「生きたらよか」が実際あまり聞かれてないのが原因でしょうが…。

《ばってん荒川さんが歌われるようになった時に変わったもの》
〈題名〉[生きたらよか]➡[帰らんちゃよか]
〈よみかた〉[かえらんちゃよか]➡[かいらんちゃよか]
〈歌詞〉1.「当たり前のごと」➡「当たり前のごつ」
   2.「あそこの だれかれが」➡「どこかの だれかれが」
   3.「うまくいっとるかい」➡「うまくいきよっとかい」
   4.「母さんも」➡「母ちゃんも」
   5.「そがんこつば」➡「そげんこつば」
   6.「父さんたちゃあ」➡「父ちゃんたちゃ」
   7.「逝くとやけん」➡「逝くとだけん」
   8.「お前は 思うた通りに生きたらよか」➡「お前の 思うた通りに生きたらよか」
★このような言い回しや、言葉の変わりようは、方言の違いもありますが、ばってん荒川さんのそれまでの生活や、人生からにじみ出てきたごく自然の言葉だったのです。ご自分のご両親、または3人のお子様、どんな思いでこの歌を歌ってらしたのかお聞きしたかったです。

《島津亜矢さんが引き継がれた時に変わったところ》
〈歌詞〉 1.「電話ばかけて くるとは」➡「電話ばかけて くるっとは」
   2.「後悔しとっとじゃ なかつかい」➡「後悔しとっとじゃ なかっかい」
★ここはちょっと意味合いも変わってきています。でも13歳で故郷熊本にお父さんを残し、お母さんと二人三脚で歌手を目指して東京で頑張ってこられた島津亜矢さんの、ご苦労とご両親への感謝の気持ちが痛いほど伝わってきます。

♥どちらもそれぞれ素晴らしくて…ありがたいです。嬉しいなあ〜。本当に幸運でした。一番歌って欲しい、お二人に歌っていただいた気がしています。節回しや、メロディーが変わっているところもあります。それはそれぞれの個性と表現力の豊かさ故だと受け止めています。この歌はそんな細かいところではなく、親と子の優しさや気遣い、心の深いところではぐくまれてきた愛情、切っても切れない宿命、それぞれの人生を受け止める潔さが伝われば、歌う人1人1人の人生がこの歌に投影されて、『その人の歌う「帰らんちゃよか」が1番すばらしい』と思います。この歌を作らせてくれた両親に心から感謝をしています。 -また機会があればこの続きを… -


『帰らんちゃよか』発売当初は「娘に・・・」がメインだった島津さんのCDですが、その後の反響が大きく、間もなく「帰らんちゃよか」がメインに変わりました。