それぞれの被災地によって、被災の仕方によって、将来の描き方によって問題は様々です。紙一重の幸運、不運あるようです。故郷に帰る日を支えに心待ちにして頑張っている人、新なる将来を見据え故郷を離れる人…。僕の勝手な主観ですが…かなり頑張って前進をしているところ、少しずつですが着実に前に進んでいるところ、いろいろな意見があって紆余曲折しながら、少し明かりが見えてきたところ、全く手付かずで何もできないところ、かえって後退しているような感覚のところ…。それぞれの立場の人がたくさんの想い、悲しみ、怒り、苛立ち、あきらめ、虚しさを持ちながらも、喜び、楽しみ、期待、希望、奇跡と人の優しさを信じて前向きに頑張ってらっしゃいます。聞いたことも無い、どこの誰かも知らない僕の歌を、貴重な時間を使って聴いてくださいます。申し訳ないほどです。ありがたいことです。僕の歌では家も建ちませんしお腹も膨らみません。だけど1人でも何か「ここに来て、歌を聴いてよかったなぁ」と思う人がいらっしゃるかぎり、この被災地応援のライブ訪問を続けていこうと思っています。本当は一刻も早く僕のこの役目が必要となくなる日が来るのを祈っています。夕暮れの《全線開通の常磐道》を走って関西へ向かいます。NHKラジオから流れる、[島津亜矢さん]の『帰らんちゃよか』を聴きながら…
【土湯温泉】はこんな雪の中。いつも温かく迎えてくれる《小滝旅館》の皆さんです。
橋の上は凍結。こけし職人でありながら、居酒屋《ひさご》をされ、地元の食材を使った料理や蕎麦まで打ってらっしゃる、いつも明るい[陣野原さんご夫妻]
毎日放射線量を表示しています。
今日の会場広野町公民館。目の前の広野中学校は移転し、ここに統合された新設高校ができると言う。明るい皆さんたち。
地元のFM局でも天気予報と同じように、毎日何時間かごとに各市町村の《放出放射線量》を細かく伝えています。広野町の風景と復興の様子の一部です。シンボルの火力発電所の大きな煙突。
海は真っ青で美しく穏やかでした。