2017年4月28日金曜日

【 人生は旅を続けること‥ 】〜 無事に祖国に帰ってきました 〜

【 人生は旅を続けること‥ 】〜 無事に祖国に帰ってきました 〜
《 自由と民主主義はすばらしい、しかし困難も多い。分かち合い、認め合い、努力し、守り続けなければ逃げていってしまう。人は不自由さを知って初めてそのありがたさに気がつく… 》 国も、人間関係も同じです。当たり前が当たり前でなくなって、初めてその大切さを実感するのです。いつもあるものが…なくなる。いつもいた人が…もうそこにいなくなる。人類の歴史の中で、人は自由と幸せを求めて、人を愛し家族を守り生きてきました。しかしその自由と尊厳と祖国を守るために、戦いをし人を傷つけ殺し合ってきました。大いなる矛盾です。人も国もそれぞれ価値観が違うのです。でも苦しんだり、大切な人を亡くして悲しんむことを望む人は誰もいません。誰もが平穏で幸せな日々を求めているはずです。どうしても力で主張し、抑えつけることしかできないのでしょうか…。指導者たちは、ひとつ間違えば大変なことになる事は皆わかっているはずです。これまで何千年もかけて築いてきたものが、一瞬にしてなくなるかもしれないのです。良い知恵は無いものでしょうか…。評論や批判や予想するのはたやすいのですが、何とか皆が協力をして、相手を思い、少し引いて、武力や恐怖心を与えずに、辛抱強く平和裏に解決する道を探すことができないものだろうか…
またブリュッセルから、のどかな田園風景とすばらしい高速道路と原子力発電所を眺めながらフランクフルートで乗り換え、また政情不安な国の上空を越えシンガポールまで12時間。空港で9時間。さすがアジアのハブ空港で、乗り換えの時間を過ごすいろいろな施設が整っている印象がしました。約13香港ドルの博多ラーメンの「一風堂」がありました。わざわざ食べませんでしたが… 。それから6時間かけて関西空港に無事到着しました。全行程で約30時間。ブラジルに行く時とほぼ同じ位です。『ラ・ラ・ランド』と『Lion』と『相棒』はそれぞれになかなか感動しました。ついでに若者向けの日本映画を3本ほどみましたが、ちょっと、もう日本人のメンタリティと言葉遣いと家族関係と‥時代が変わったなぁと思いました。でも、地球上に70数億の人たちが生きていて… 砲弾の下をかいくぐり‥ 水や食べ物を求めてさまよい… 弾圧に行動や言動に神経質になりながら… 国を追われ難民となる恐怖にさいなまれて… 病や災害におびえながら… それでも何かを信じ、誰かを愛し、家族を守り、幸せを求めて必死に生きている…。なんと日本という国は、日本人は、幸せで恵まれているのだろうと、しみじみとつくづく思います。この国を築いてきた‥守ってきた…国のために命を捧げてきた先人の方々に心からのど感謝と追悼の誠を捧げるものです。明日は、日本人の心のやすらぎの花 “さくら”を求めて、バスツアーに出発します。




















誰が・・・

2017年4月26日水曜日

【 ホロコースト犠牲者を追悼する日 】 〜 ここにも収容所があった 〜

【 ホロコースト犠牲者を追悼する日 】 〜 ここにも収容所があった 〜
今回の目的の1つだった[ブレーンドンク の要塞であり収容所]を訪ねることができた。奇しくも今日4月26日は、600万人以上のユダヤ人を殺害したとされている[ナチスドイツによるユダヤ人の犠牲者を追悼する日]であった。世界各地で追悼の式典が行われ、ベルギーでも朝の10時、国民が車のクラクションを鳴らしたり、黙祷を捧げたりするシーンを目にしました。第二次世界大戦中にドイツの統治下に置かれた頃、レジスタントの活動家やユダヤ人の収容所として、強制労働、拷問、処刑なども行われていました。ここから[絶滅収容所]へ貨車で送られたユダヤ人も多くいました。現在は[ブレーンドンク メモリアルミュージアム]として、当時の非人間的な事実を世界に語りかけています。今日は特に多くの子供たちがここを訪れ歴史を学んでいました。ふと広島の平和記念館を思い出しました。目を背けたくなるような、息が苦しくなるような現実を目の当たりにします。同じ人間がこのような残酷な行動をしてしまうのが戦争です。『私は 番号ではない!』ここに送り込まれた人間は、名前を抹殺され番号で管理されます。最後の人間の尊厳を訴えています。人間として生きられる場所ではありません。人間としてやれる行動ではありません。そんな感情を抹殺してしまうのが戦争です。どこも同じです。美しい緑の草原の川に囲まれた場所に、75年前のままの姿で不気味に建っています。ここで無念にも命を落とした人は、今の我々に何を訴えているのでしょうか… われわれはその声を未来に生かさなければ申し訳ありません。それともまた同じことを繰り返すのでしょうか…


















 




2017年4月25日火曜日

【 デビューの日はベルギーで… 】~ あじさいと寺院です ~

【 デビューの日はベルギーで… 】~ あじさいと寺院です ~
4月25日は僕のデビューの日です。アントワープで、あちこちの教会や博物館を見て歩いていました。街全体が中世ヨーロッパの華やかなりし頃のレンガ造りの建物と石畳をそのまま残していて、そこに路面電車と現代が共存しています。千年近く大きな地震がなかったようです。街角のかわいい花屋さんで、ちょっと控えめな“あじさい”を見つけました。39年目に向かう、ささやかなお祝いです。街の中心部は近代的な建物、ショッピングモールやダイヤモンド街もあります。道が狭いので自転車が発達しています。タクシーはベンツかBMWです。日本車はほとんど見かけません。カテドラル(教会の大聖堂)を中心に街が広がっていて、日曜日には市が開かてれて大勢の人で賑わっていました。あちこちで、ギターやアコーディオンのストリートミュージシャンが演奏しているのはどこの街も同じです。犬は生活の中に家族のように溶け込んでいて、あっちこっちでよく見かけるのですが、猫はこの旅行中に2匹しか目にしませんでした。笑いや微笑は少なめで、生真面目で物静かな感じがします。あまり感情を表に出さないで、マイペースの人が多いようです。タバコをあちこちで吸う人が多いのには驚かされました。お酒は16歳から飲めます。勤勉で頑固過ぎるのか、離婚は多いそうです。
ヨーロッパの十字路と言われ、多くの戦乱の舞台となったベルギー。イギリスの真向かいにあり、早くから産業革命の影響を受け、発展を遂げてきました。しかしその姿はヨーロッパの縮図と言われ、独立も1830年ととても新しい国です。歴史的背景、その国の成り立ちから国民性が形成されていて、とても興味深い国です。今の移民問題も大変な関心事で、フランス大統領選挙の行方にも注目しています。
税金は日本の倍以上ですが、子供の教育費や医療費がかからないと言うのはうらやましいところです。物価もそう高くなく、住みやすい国だと言う印象です。ただスポーツやエンターテイメントがちょっと少ないのかなあというような気もしました。たった8日間の僕の所感ですからあまり気にしないでください。でも、歴史のある、とても美しい、ロマンティックな町です。