いろんな人々のおかげでここまで歩いて来ることができました。還暦の時に僕が希望した120歳まで生きられるかどうかはわかりませんが、なるべく長く元気で生きて、しっかり歌える時まで歌い続けて、お世話になった方々に感謝をし、恩返しをしながら… 、僕の歌でお役に立つのでしたらそれにお応えして、歩き続けて行きたいと思います。なるべく会える人には会える時に… 、一期一会… 、その日その時を大切に… 、憎まれるより喜ばれるように… 。『もっと やさしく 生きていけるように… 』
下関に住むアーチストの［市川武］さんご夫妻。素晴らしく、温かい優しい絵を描き続けて、各地で個展を開いています。37年来のお付き合いです。
玉名高校の１つ先輩［亀丸雄司］（15年前に玉高100周年で出会った）さんの企画で、恩師、人吉の［鶴上寛治先生］ご夫妻を久しぶりにお尋ねしました。５つ後輩の［齊藤満明］君も同行してくれました。音楽家［犬童球渓］の直系のお孫さんにあたります。伝統の〈ウンスンカルタ〉を伝えたり、今でもボランティアガイドをされています。86歳です。
すぐ近くの、球磨郡錦町にかつてあった太平洋戦争時の飛行場の跡に［ひみつ基地ミュージアム］がこの8月1日オープンしたと聞き、訪れました。玉名高校の同級生［高谷和夫］クンは、この研究の第1人者です。当時たくさんの弾薬や飛行機などが隠されている洞窟が今もそのまま残っていました。貴重なお話を聞くことができました。ここでも多くの戦争犠牲者が生まれたそうです。
先生のご案内で、人吉城跡、そして“せごどん”で話題の［西郷隆盛］が、西南戦争で背走し、一時本陣を置いた別名“幽霊寺”で知られる〈永国寺〉を訪ねました。画家で書家、詩人…［坂本福地さん］の絵をみつけました。今もお元気です。
1枚目の真ん中に座ってらっしゃるおばあちゃんは本日の最高齢の97歳です。まぁ皆さんよく笑い、よく話し、よく食べよく飲み、元気な方ばかりです。会場までいらっしゃる方はそういう方たちばかりです。皆さんが戦争を体験し、戦後一生懸命働き、いろいろと苦労された分、今の我々は平和な時代を幸せに生きることができています。僕の両親と同じ世代です。この世代の人たちが、これからも、穏やかに幸せに過ごせますように。少しでも悲しい、寂しい、苦しい思いをしないで暮らしていけますように、我々はちゃんと見守り、見送らなければいけません。どうも長生きおめでとうございます。そして、ありがとうございました。
🎸今回の旅で、10月14日にまた人吉を訪れ、コンサートをすることが決まりました。今夜は久しぶりに穏やかで静かな大津に帰って、初秋のコンサートです。