2015年4月29日水曜日

また僕は何かを托されてしまったようだ

【 こんなことが本当に起こるんだろうか… 】 〜 また僕は何かを托されてしまったようだ 〜  2002年〜20014年の13年間続いた[さくら道バスツアー]が昨年で終わりました。ちゃんとお別れもせず、このまま終わってしまうのは失礼で、申し訳ないと思っていました。今年は有志の皆さんと卒業の報告とお別れを伝えるつもりで、それぞれが〔荘川桜〕に会いに行く計画をしました。《4月29日 正午に荘川桜の下で会いましょう》が合言葉でした。  前日に時間が取れる方は、思い出の[高山]に泊まり交流を深め、次の日に荘川桜に向かう予定でした。僕は前日の朝早く同級生の木下夫妻と滋賀を出発し、名神高速〜東海北陸道を通り高山へ向かいます。時間の余裕があったせいか、湖岸道路を通り米原から高速に入るつもりが、あまりのドライブ日和の心地よさに少々長浜の方まで走って遠回りしてしまいました。養老インターで少々休憩をし、木下夫人が作ってきた朝ごはんを食べるのにはちょっと早すぎたので、もう少し先まで行って食べようと言うことですぐに出発しました。途中、これも思い出の[郡上八幡]に立ち寄ることもあり、1つ手前の〔瓢ケ岳(ふくべがたけ)〕と言う読み方もの難しい小さなパーキングエリアに車を止めました。かわいい木の椅子とテーブルがあり『ここで朝食を食べよう!』と用意を始めようと車から荷物を出そうとした時!後から僕に声をかける人がいました。『関島さん❗️…』どっかで聞いた優しい男の人の声です。驚いで振り向くと、なんとそこに《13年間ずっとさくら道の運転手を続けてくれたJR東海バスの戸谷さん》が立っていたのです。一瞬何のことか理解できませんでした。そして次の瞬間、僕はガーンと頭を殴られたような気がしたのです。自分の心の迷い、浅はかさを見透かされた気がしました。そして《荘川桜》なのか、《佐藤良二さん》なのか…、とにかく僕の想像も及ばない大きな力に何かを伝えられたような気がしたのです。こんな奇跡のような偶然が存在するのでしょうか? 朝の9時前、 今まで入ったことのない小さなサービスエリア。お互いの車がこのタイミングにここに駐車しなければ会うこともなかった針の先ほどの偶然。これは何かの暗示に違いない。僕はそれまで考えていた【卒業】という言葉をもう言えなくなっていました。戸谷さんの後には、いつもさくら道のバスに同乗していた北川さんとバスガイドさんが微笑んでいました。僕は何てことをしてしまったんだろう。申し訳ない!申し訳ない! 誰ともなく心の中で謝っていました… 1年ごとに訪れる今年は花芽の少ない年に当たっていました。2 〜3分咲の荘川桜でしたが、とても可憐で優しく微笑んでいるようでした。僕たちが来てくれたのを喜んでくれたのでしょうか?《てんごの夢》をまた聞いてもらいました。集まってくださったのは27名。久しぶりの再会に笑顔が弾けました。『あなたが夢を紡ぎ 育てた桜たちは 今年も故郷の町で きれいに咲いています』



▼満開の荘川桜の写真は、昨年の第13回のさくら道ツアーの集合写真です。