宮中[春秋の間]での《天皇陛下叙勲拝謁》を無事終え故郷に帰りました。両親にとっては思いもかけない最高の人生賛美を頂きました。共に昭和3年、昭和天皇[御大典]の年に生まれ、大戦を乗り越え戦後70年、昭和の激動を生き抜いた人生です。同じような苦労をされた同世代の皆さんの分を代表として頂いたものです。自分の足で歩いて行くことが出来る元気なうちに、天皇陛下の生のお声を目の前で拝聴出来て、昭和生まれの両親としては、これ以上の喜びはなく、母などは直視できず下を向いたまま感激で涙がこぼれたという。付き添いの僕は、隣の間で15分ほど待つことになったが、お正月の一般参賀の時、天皇皇后両陛下以下宮家の方々が手を振られるガラス張りの[長和殿]の長い廊下を歩かせて頂き、春秋の間にもちょとの間入らせて頂いた。厳かな身の引き締まる時間を体験することができた。もう二度とないなあ。
前日の宿泊は学士会館。古きよき時代の重厚な建築。旧帝国大学の出身者の親睦と交流を目的とした歴史ある素晴らしい建物です。またここは日本野球発祥の地でもある。明日の拝謁を前に、今夜は館内にある[紅楼夢]で祝杯。偶然にもこの建物は両親の生まれた《昭和3年》に建築されていると聞いびっくり。さらに母の荒尾でも幼馴染あり法学会で大変な功績のある【松尾浩也さん】がこの1月までここの理事長をされていたと聞いて、これまためぐり合わせの妙に恐ろしささえ感じてしまいました。早速お電話を入れこの偶然を松尾さんにお伝えしました。なんとまぁ人生は面白く回っているんでしょう。
よく“富も名誉も要らない”と言う。健康な体さえがあれば…。でも、充実した毎日が欲しいなあ~。打ち込める何かが欲しいなあ~。糧になる夢があればなあ~。理解してくれる人がいてくれたらなあ~。誰かに認めて欲しいよね。たまにはちょとした贅沢を!素敵なパートナー、ドキドキする毎日、自慢の子、かわいい孫、若々しい体…。人間の欲は果てしない。でもそれが意欲、目標、夢、生きる《エネルギーの源》だろう。誰かのために…何かのために…何かを捧げる…誰かの喜ぶ顔が見たいから…自分を捨てる人もいる。だけどどんな道を歩いたとしても、最後は、自分の人生《これでよかった… 幸せだったよ…》そう言って終えられたらいいよなあ~ それがいい人生なんだろうなあ~ 何かがあっても、なくっても…