【 春の雨 捧ぐ歌 青に酔う 】 ~ 熊本城 坪井川 春の宴 ~
今からちょうど20年前、お城祭りで歌ったのが『生きたらよか(帰らんちゃよか)』の初披露だった。舞台裏で聞いていた【ばってん荒川さん】が、歌い終わって舞台袖に帰ってきた僕に間髪を入れず「この歌バ、 オレに歌わせてくれんね!」とおっしゃって下さった。『帰らんちゃよか』 《誕生の瞬間》だった。あの日も午前中は台風の通過で予定の演目は中止。台風一過の午後からのステージだった。そして今日も午前中は雨模様。坪井川沿いの川下りの舟遊びの船を眺めながらの長塀前の特設ステージでの1回目のライブはお流れとなった。しかし、降ったり止んだりの雨の中、午後からの[城彩苑]の中にある舞台での2回のステージは、予定通り行うことができました。通りすぎる外国人観光客、子供連れの家族、若いグループ、年配のカップル…。立ち止まる人、椅子に座る人、カメラを構える人、じっと聴き入る人…。不特定多数のたくさんの行き交う人の中に、いくつかの出逢いが生まれたかもしれない。僕と熊本城との素敵なご縁は、いつも雨を介してなのかもしれない…