2015年10月4日日曜日

4年半たった広野町で…

【 4年半たった広野町で… 】   〜 どこまでも空は青く 海は凪いでいた 〜
最初に歌ったのは“ゆったり館”だった。東日本大震災直後の福島原発から20数キロ圏内。いきなり「逃げろ❗️」言われて何の情報もなく、大混乱の大渋滞の中、とにかく遠くへ逃げた。「帰れる」と言われて帰ったところで… もうそこはかつての町ではなかった…。Jビレッジも、駅舎も… 。5ヶ月後の8月に初めて訪れた時は、この街が原発事故を封じ込めるための最前線基地だった。広野町市役所前では真っ白な防護服をここで着替え、原発関係者が大型バスが慌ただしく行き来し、体を除染して、物々しい緊張感が辺りを包んでいた。あれから4年、今回が5回目のコンサート。今回は改装されきれいになった広野町体育館の2階にある会議室で歌を届けました。「5回全部来てるよ!」と言う方から、「高野病院の横にある仮設住宅から一人で来ました」と言うおばあちゃんまで。毎回少しずつ人が増えてきて、ちっちゃな力だけど、ずっとささやかだけど、そっとハンカチで目頭を拭う人や天井を見上げてクッと口に力を込める人、終わってから「またきっときてね!」って握手を求めて来る人を見ると、「続けてきて良かったなぁ」と、しみじみと思いました。次に訪れるのは5年目の3月かなぁ〜 。《 皆さん元気でしっかり生きててください! 僕もがんばってしっかり生きています!》