2023年3月9日木曜日

♪稲むらの火

♪稲むらの火 作詞・作曲 関島秀樹
 https://youtu.be/lTsKp7qZob0

♪稲むらの火(英語バージョン)
 https://youtu.be/FwX4vqC27co

◎ この歌は1854年に起きた[安政南海地震]による大津波の襲来に際し、紀州広村(現和歌山県広川町)の庄屋[浜口梧陵]が稲藁に火をつけて津波から村人を救った史実に基づく物語をベースにわかりやすく作ったものです。この話を元に書かれたのが小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の『A Living God』(生き神様)で、戦前と2011年からの教科書にも紹介され、世界的にも注目されました。2015年の国連総会でこの津波が襲った11月5日が【世界津波の日】となり地震防災の啓発活動にも生かされています。

◎『稲むらの火』の話は、昭和12年から尋常小学校国語読本に10年間紹介されていました。戦後改めて教科書に載ることになり、2011年の4月から始まる新年度の5年生の教科書でしたが、3月11日の震災には間に合いませんでした。

◎『稲むらの火』の歌は阪神淡路大震災から10年目を迎える前の年に、薄れてゆく人々の記憶から大切なことを忘れないようにと『あの日を忘れない』と同時に2004年春に完成しました。しかし、その年の12月26日インド洋スマトラ沖の大地震が発生し、直後の大津波で甚大な被害と多くの命が奪われました。その時に、“津波”と言う現象が、世界にあまりにも認知されていないと言うことを知って、英語のバージョンをつくりました。

◎内閣府の防災情報のページで歌詞と楽譜が紹介されています。
 https://www.tokeikyou.or.jp/bousai/inamura-kyozai-sample02.htm

◎ この歌は、今でも、地元広川町の広小学校の5〜6年生が歌い継いでいます。