【 山にむかいて… ありがたきかな 】〜 この1年に感謝し、新なる年に誓う 〜
11月1日、今日は第二の故郷《滋賀》で“さよなら61歳ありがとう“、の気持ちを込めた61歳最後のライブでした。やっと日本の穏やかな秋の晴天の続く、琵琶湖のほとりにある旧公会堂です。途中、日吉大社も近江神宮も三井寺も見事な紅葉の彩りを見せてくれていました。近江の国はすっかり秋景色です。ここに越して22年。どこを切り取っても、なんと素晴らしい自然のキャンバスに描かれた偶然の美しさだろう。これだけで人間のちっぽけさ、愚かさを感じでしまう。自然を取り崩して、生きながらえてきた人間は、自然に恥ずかしくないほど進歩してきたのだろうか? 人間という歴史の中で、これという真っ当な生き方を探せないでいる。人の愛し方を試行錯誤している。1人の人間を愛し続け、幸せにすることさえできずにいる。争い事や、戦争なくすこともできない。何もできない弱い子供たちや、年老いた人たちを守ることもできない。信じられない事件や事故が表に現れてきている。これは氷山の一角かもしれない。もう予備軍が何十年も前から育って来ている⭕️のだろう。今さら後戻りは難しいのだろう。命の尊さ、誰もが持っているはずの幸せに生きる権利、良心、人の痛みを自分に置き換えて感じる想像力、危険からの回避能力。ケジメ、わきまえ、周りを気にしない、自己中心。誇り、道徳心、公共心、責任感、罪の意識、正義感、羞恥心、謙譲の心、親子の情愛、母性… 何もかもが空虚に、曖昧に、どうでもよくなってきたのだろうか?それでも2000万人を超えた外国からの旅行者は、日本や日本人を高く評価している。世界から見るとまだマシなのだろうか? 被災地での行動、ボランティア、きちんと順番を待つこと、ゴミを拾って帰る人たち、落とし物が戻ってくること… もうこれからは若い人たちに託すしかない。ちゃんとタスキを渡せるだろうか? 大切なことをきちんと伝えて来れただろうか? 大自然を前に、自分自身に問いかける…誕生日まであと二日か…