2016年11月18日金曜日

〜 姫古道に導かれて 〜

【 花の色は うつりにけりないたずらに 我が身世にふる ながめせし間に… 】〜 姫古道に導かれて 〜
朝、暗いうちに出発。厳かな朝日が昇る。早朝の見事なの“富士山”に出迎えられる。伊豆は素晴らしい紅葉に彩られていました。“浄蓮の滝”を眺め、天城峠”を越え、太平洋を望む下田至る。ここから約15キロ、南伊豆へと向かう。石廊崎も近いここ加茂郡には、一条、二条、下加茂、上賀茂など京都に縁のある地名が残されている。姫街道と呼ばれる古道もある。当然京都との、それも特に訳ありの女性の行き来があった由緒ある場所だ。小野小町とも謂れがあるという。そこに長年静岡で生活してこられた[成島進先生]ご夫妻が数年前からお住まいです。奥様のご実家、旧姓は[鈴木家]です。ここには今から400年ほど前の慶長時代、南伊豆に流された中納言中院道勝の娘【仲子姫】と侍女[お安]の悲しい物語が残されています。これを聞くと、何やら昨年CDに収めた[三日月の恋]と重なってくるのです。何かが、誰かが僕を呼んで下さったのでしょうか… ? その縁の地で、〈和菓子と抹茶と音楽の集い〉ありました。和菓子をその場で作ってくださったのは、荘川桜でご縁ができた浜松の菓商“まる川”の[川井敬夫さん]です。奥さんと一緒に材料と道具を車に積んでここまで来てくださいました。鈴木家の歴史を感じさせる、本家の庭先で歌を届けさせていただきました。今回で5回目の和菓子の集い。楽しみにされているご近所の皆さん、遠くからも30人ほどが集まってくださいました。奥の方では95歳になられた成島直美さんのお母さん、[鈴木妙さん]も静かに歌を聞いてくださいました。最後に撮った集合写真には、ご先祖様か?はたまた仲子姫か、お安さんか… ? 何人か一緒に写ってらっしゃるような気配です。たぶんとても喜んでくださっているのでしょう。また歌が産まれるかなぁ〜 ?素晴らしい小春日和のひとときでした。どうもありがとうございました。