僕は、55年ぶりにこのステージに再び立つことができた。この小さな小さな、横幅約2メートル50センチ、奥行き60センチほどの、ここがその当時の舞台だったんだ。・・写真①
学芸会で「昨日ベツレヘムでキリストがお生まれになった…」と言うようなセリフを、4才の僕がこのステージの上で話していたんだ〜。
写真②・・床から30センチほどの色が変わっているところが、ステージのあった名残を表している。
写真③・・紙芝居の棚があり僕はこれが大好きだった。今から65年前宮崎貞子さんがこのめぐみ幼稚園を立ち上げられた。今話題のNHKの朝ドラ『花子とアン』に登場する蓮子。後の白蓮の駆け落ち相手となる宮崎龍介(荒尾出身の自由民権運動活動家、宮崎滔天の息子)のごく近親の方です。
卒園者名簿が残っており、僕は193番目の卒園生でした。1600名近くの方がこの園舎で思い出を作り成長しました。僕もこんなになってしまいました。・・写真④
大切に使われ、まだまだ充分立派な味のあるこの建物の、建て替えのきっかけになったのが耐震基準の見直しと言うのも皮肉なものです。ここの園児たちはずいぶん前から、僕の作った『稲むらの火』をみんな空で歌えます。8月9日の僕の記念コンサートでは、何人かの園児たちが、僕と一緒にステージで歌ってくれる予定です。お忙しい中よ集まってくださった皆さんとの記念撮影です。・・写真⑤
9月には取り壊されるそうです。思い出の園舎よ!僕を、そしてたくさんの子供たちを優しく見守ってくれてありがとう❗!僕たちはこんなに大きく育ちましたよ。お世話になりました…お疲れ様…さようなら…