今日はお盆。ふるさとを思い出す日。先祖、両親、家族、友、恩師、お世話になった人々…。終戦の日でもある。この国を、大切な人を、大事なものを守った人々…。そのために、命や、かけがえのないものを失った方々…。 多くの方達のおかげで、今を生きています。ありがとうございます。
父と母です(写真2)。この秋、揃って86歳を迎えます。父は、兄を戦争で亡くしました。母は、昭和20年7月26日の荒尾の空襲で全てを焼かれ、焼夷弾を受け、生死をさまよいました。今もその時の破片が3個、体にとどまっています。父はあまり戦時中の話をしません。もう一人の兄も、姉も若くして亡くし、たった一人です。父の寂しがり屋はそのせいでしょうか? 母は長女で、放蕩の父とアメリカ育ちの奔放な母の間で五人の弟妹の面倒を見てきました。負けず嫌いのしっかりものは、そんな人生を歩いたからかもしれません。何はともあれ、駆け落ちのような大恋愛の末に結ばれた二人から生まれたのです。奇跡の命の誕生から60年。両親も元気で35周年コンサートを見届けてくれました。僕の家族もアメリカから帰って来て、未だ頼りない夫とチチの姿を目に焼き付け日本を離れました。69年前に戦った国に暮らしています。誰もが戦争を憎んで、もう二度と大切なものを無くす、悲しみは味わいたくないと思っているはずなのに、争いが繰り返される。すべての戦争犠牲者の鎮魂と戦火を繰り返さない誓いを込めての慰霊さえ、他国の人には理解してもらうのは容易なことではない。我が子を亡くす悲しみは誰も同じなはずなのに…
8月15日~ 新たなるスタートを切る。また、さらに近づいた還暦を前に、終戦の日に、平和を祈り、不戦を誓い、久々に近江路を走ってみる!