もう今はすっかり関係なくなってしまったバレンタインが終りました。古代ローマにも遡るこの起源となったお話。僕が最初に知ったのは、今から50年前、中学時代の同級生からプレゼントをもらった時でした。あの頃の日本の女性は、自分の気持ちを異性に伝えるのが苦手というか、時代背景からまだ遠慮がちなところがありました。それをうまく商売に結びつけたのが、女性から男性に気持ちを告白する日と言うことになったのだと思います。最初はチョコレートに限らなかったと思います。欧米ではどちらからでもよく、男性から女性にプレゼントを贈ると言うのがスマートなようです。節分の“恵方巻”も変な方向に向かっています。35年前、僕が京都で仕事を始めた頃に、初めて知った関西のごく限られた風習でした。どんどん時代が変わっていきます。見た目の奇抜さ、注目を集める、ウケる、派手に目立つもの、面白おかしいものが流れを作っているようです。その反面、面白いわけでもない、目立つわけでもない、つまらない、めんどくさいもの、商売にならないもの、そんな中にある本当は大切なものが消え去ろうとしています。自分がこれをやればどれだけ周りが迷惑を被るか、嫌な思いをするか想像のできない人、命や気持ちを大切に感じない人。自分の仕事に誇りも責任も持てない人間、見え透いた嘘や責任逃れと言い訳ばかりして職にしがみついている官僚、公務員、政治家たち…。子供やお年寄り、障害のある人たちや病で戦っている人など、弱い立場の人の気持ちを汲み取れない人、日本人はどうしてしまったんだろう。明治維新から150年。あの頃日本を憂い民衆のため国のために命をかけて生きていた若者たちのことを思う。愛する人家族を守るために命を投げ捨て戦場に行った若者達。彼らが描いていた日本の将来はどんなものだったんだろうか…。
2月15日は、昨年亡くなった母の10回目の月名日です。こんなインターネット番組に出演しました。世界中で見られるそうです。ええラジオ
