2014年9月16日火曜日
【 すべての道は すべての人につながる 】~ 3000kmの旅を終えて ~
9月6日、我が家のある滋賀県蓬莱を出発した11回目の東日本大震災の被災地を訪ねる約3,000キロの旅も、14日無事に帰り着くことができました。国道6号線も開通し、今回までのように、福島県広野町から相馬市まで3時間半もかかる不便さも解消されるでしょう。復興に少し明るい希望が見えました。岩手県遠野からの帰り道は、あえて今まで通らなかった道を選んで帰りました。なんとナビゲーションが案内する最短距離は、日本海経由でもなく日本列島のど真ん中を突っ切るルートでした。びっくり! 福島県郡山を抜け、那須ICから一般道。方向は宇都宮方面へ。何?来月行くんだけど…。参ったなあ…。栃木県矢板を超えたところで塩谷町に入った。偶然立ち寄った道の駅で、ここがなんとなんとあの作曲家 船村徹と作詞家 木下龍太郎の故郷だったのだ。オドロキ‼︎ 今回、美空ひばりの「みだれ髪」の舞台となったいわき市の塩屋岬を訪ねたばかりだったのに…。どういうこと?⁇ 少し走ると大谷川に架かる橋のたもとにかやぶき屋根の大きな家が見えてきた。川魚料理を食べさせてくれる料理屋さんだ。“やな”にはビチビチとあゆが上がってくる。ついついいい香りに誘われていただいてしまいました。悪いねぇ…。 ちょっと走ると掛け流しの温泉…。申し訳ないなぁ…。入らないと失礼だよな…。ゆた〜っとのんびり…えっ!その先は日光? 一昨年ライブをしたペンションの近くを通るんだ。驚愕!誰か、糸引いてるんじゃないの??? ここでは明日から有名なツールド 日光が始まる。石巻では被災地復興ツールド競技がある。僕にマラソンの次は自転車をやれって言う事かな? オーナーはお元気そうでした。思いもよらずこんなところに僕の大好きな画家、星野富弘さんの富弘美術館が…。しかしもう時間が遅く閉館。またゆっくり来いと言うことかな…草木ダムを通り、熊本出身の森高千里で有名になった渡良瀬川を左に見ながら、桐生〜前橋〜安中でバッティセンターがあり、軽く体をほぐす。あと10センチでホームラン!まだまだやれるでぇ〜。下仁田インターチェンジから中央道へ…。駅弁で有名な横川で釜めしでもと思ってサービスエリアへ。えらく混んでいる。あーそっか世界遺産で有名になった富岡製鉄所がすぐ側にあるんだ。また出直して来いってことかな…。一旦一般道へ下り、長い峠を越えて再び岡谷から中央道へ。すると、またまた7月にライブを行った中津川を通る。なんてこったあ〜。さすがに夜遅いので立ち寄らなかったが、その後は縁の深い岐阜県を通り名神へ…。関ヶ原で降りて湖岸通りへ…。早朝の琵琶湖は真っ青な淡海に朝日がきらめいて、優しく僕を迎えてくれました。旅は楽しい。旅は人生を豊かにする。何か行動を起こせば必ず何かが帰ってくる。行きは復興途上の被災地を見てきた。まだまだ多くの苦難が残されている。帰りは日本の素晴らしい自然の風景を眺めて来た。被災地は必ず復活する。いくら時間がかかってもいつかあの故郷取り戻す。そう信じている。日本の素晴らしい風景と人々に出会いながら僕はそう確信した。僕たちは忘れない! いつまでもがんばる君のために…