1979年4月25日に始まった関島秀樹歌人生がここで35年を迎え、新たなスタートを切った。還暦を迎える年。同級生のきちんと生きた友は仕事としての第一幕を下ろす頃、僕は第二幕を歩き始める。確かに体力は衰え、各所老け、“顔のシワは増えてゆくばかり~”ですが、今までで一番充実感のある心地良い嬉しい~コンサートだったことはまちがいない。もちろん若い頃のほとばしる、熱気溢れる情熱的なステージも、燃え上がる感情を押えきれず胸いっぱいにあふれる思いをぶつけたコンサートもあった。高い、強い。激しい声は出たかもしれない。でも今、一曲一曲を、一言一言を、言葉をかみしめ、昔や今や未来に思いめぐらしながら、お客様の一人一人の顔を見ながら、心を想像し、背景を旅しながら歌うゆりかごのような心地よさはかつて感じることがなかった。自分の気持ち良さがイコールお客様の満足になるかわからないけど、続けてきてよかったなあ~。歌を歌い、作りつづけて幸せだったなあ。と心から思える3時間でした。
安心して歌えるすばらしい、そしてあったかいバンドのメンバー。快くかけつけてくれたゲストの皆さん。陰でささえたスタッフの人たち。そしてこの日に合わせて時間を僕に下さった会場にお越しのみなさま。たくさんのお心遣い、お花やメッセージ、そして笑顔、拍手、かけ声、アンコール・・・。その一つ一つすべてが僕の喜び、エネルギーになりました。人生最高の三時間をありがとう。そして会場に来られた254名のお客様と同じ時を共有できたことを幸せに思います。
これからまだまだ続きます。またすばらしいステージを期待して下さい。また素敵な時間を一緒に作り上げましょう。さあ~60才まであと半年だあ~。