名古屋の[港養護学校]の生徒たちと愛情と情熱の塊[南寿樹先生]が始めた人形劇の物語です。重度の身体障がいの子供たちに、自分たちの可能性と生きてきた意味を感じさせることが始まりだったそうです。「体がわずか3センチしか動かない…」➡️「人形劇なんてできるはずがない」ではなく、「3センチでも動くじゃないか」➡️「だったらそんな人形を私が作ってやる!」人形劇制作と演出の [おばらしげるさん]の理解と後押しがありました。彼らの前には《フレッシュ》と言う先輩の人形劇団があり、彼らも今も活動を続けています。彼らの経験と導きも大きかったと思います。そして、その当時の安田海上火災(のちの損保ジャパン)の応援と、当時の担当者[児島正]さんのあたたかい愛情は今も続いています(現在はNPO法人 愛実の会 の中で活動しています)。僕が出会ったのも結成間もない頃で、彼らの情熱と純粋さんに感動して応援歌[風を下さい](1999年)をプレゼントしました。それからまもなく念願だったフランスでの人形劇上演(2000年)も実現したのです。岡山や、滋賀にも来てくれました。昨年は被災地の仙台でもチャリティー公演を一緒にしました。今まで200回を超える公演をしてきました。彼らが舞台に上がって、何かを演じているだけでお客さんに生きる勇気と感動と希望与えています。彼らは“もの凄いこと”をやっているのです。体が硬直していく、声が出にくくなる、セリフを覚えるのも大変… そんなことをおくびにも出さず、とにかく彼らはくよくよせず前向きで元気で明るい
公演後の懇親会でも笑いが絶えません。もちろん感動の涙もありました。今回は〈熊本地震復興支援チャリティー〉でもあり、会場いっぱいのお客様から多くの募金を頂戴しました。本当にありがとうございました。
親御さんを始め、ご家族の支えはもちろんのこと、車椅子を操るアシスタント、ボランティアサポーター、応援する皆さんのおかげで、彼らはまた新しい夢に向かって頑張っています。これからも紙風船の活動にたくさんの風を送ってください。もっと遠くへ羽ばたいて行きます。