2014年11月29日土曜日

【 僕はどれだけ長い間 足元を見ないで歩いてきたんだろう 2 】 〜 晩秋の京都からの贈り物 〜

よく人から『どうして滋賀に住むことになったんですか?』と聞かれることがあります。これだけ自然に恵まれて、便利なところは多分そうはないと思います。1992年、関西を中心に仕事をしていました。1年半かけてこの場所を探しました。でも最終的には、引き寄せられるようにたまたま迷い込んだのがこの【風の丘】でした。多分運命だったんでしょうね。1994年の9月からここに住み始めました。夏は泳げる琵琶湖畔まで約1キロメートル弱。冬は滑れるスキー場入口まで約2キロメートル弱。毎日景色の変わる琵琶湖とその周りの山々を眺め、自然と共存できる日々の暮らしは、なんと穏やかで心豊かな幸せな気分でしょう。歳を重ねるたびにその実感は強くなります。京都までJR湖西線では約35分。週末天気が悪くなるということでしたので、昨日は晩秋の京都を少し旅してみました。家から京都まではいくつか方法がありますが、僕の1番好きな道は、車ででしたら【途中越】を抜け、大原を通り、京都白川通りに入るルートです。季節の移り変わりが感じられる大好きな道です。
有名な【大原の里】までは約18キロ、25分ほどで着きます。3連休も終わり金曜日ということもあって大原は人も少なくゆっくり歩けました。【建礼門院】が晩年を過ごした、平家ゆかりの尼寺【寂光院】。紫陽花の綺麗なお寺としても、最近はパワースポットとしても有名になった【三千院】。驚いたことに途中には【冬桜】([不断桜]と説明書きには書いてありました)や【菜の花】まで咲いていました。ここには日本の田舎の原風景を見るようです。それから車で10分で【八瀬】です。ここに来るまでの両側に迫る山々の赤や黄色、茶色や緑の紅葉の色彩はそれは見事なものです。さらに5分足らずで【白川通り】から懐かしい修学院道を上がってみました。【修学院離宮】は事前の申し込みが必要ですので入れません。入り口からから写真を撮らせていただきました。右へ歩いていくと、あまり知られてませんが紅葉の綺麗な【赤山禅院】があります。白川通りから【北山通り】へ向かいます。この辺は新年の[都道府県女子駅伝]の選手たちが走るところです。僕も何度か沿道で応援しました。ちょうど踏み切りを、【出町柳】から[貴船,鞍馬・八瀬,比叡山]へとつなぐ【叡山電車】(通称叡電)が通り過ぎて行った。今日は[宇戸さんとあらいさん]に会いに行くので、ここから【山中越】で【比叡山】を抜けて滋賀に戻ろうと思います。距離は10キロほどで滋賀に行く1番の近道ですが、急な山越えでカーブが多く、冬は路面が凍結することもあり運転には用心が必要です。
30年前に京都にご縁ができ、【KBS京都】のラジオカーや、番組で約5年間、さんざん京都や滋賀の隅々まで走りまわったはずなのに、その素晴らしさをしみじみとかみしめる、感じる、思い出す、再び価値を見いだす時間を、ずっと忘れていたような気がしています。たくさんの観光客の方がわざわざ遠くからこの地を目指していらっしゃるのに、僕はこんな近くにいて今までずっとこの素晴らしさを見過ごしてきました。《灯台下暗し》。いつでも行けると言う感覚があったのでしょう。これを機に、滋賀、京都の素晴らしさを少しずつ再発見し楽しみたいと思っています。多分また新しい歌も生まれると思います。長々とお付き合いありがとうございました。今日のご紹介は、ほんのほんのごく1部分です。またいつの日か…ではお元気で…ごきげんよう、さようなら…