2017年4月11日火曜日

【 被災地の今 】〜 厚かましく おじゃまします… 〜

【 被災地の今 】〜 厚かましく おじゃまします… 〜
小島さん!平島さん!お久しぶりです。今日はあいにくの雨ですね。せっかくの満開の桜なのに西原村は、昨日は台風のような暴風雨だったんですね。でも桜がまだ残っているので嬉しいです。今日は[のぎく荘]と[みどりの館]の敬老施設に訪問コンサートです。楽しかったですね。だんだん皆さんの顔が上を向いてきて、表情が和らいでくるのが分かります。童謡や唱歌はいつまでたっても歌詞を覚えていますね。一緒に歌って楽しかったですね。ちょうど僕の親の世代です。今日の最高齢は102歳でした。お昼は、昨年7月に完成した小森仮設住宅に住む[林原カツ子さん]のお部屋にお邪魔して、手作りの豆腐汁をいただきました。バツグン!の美味さです。炊き込みごはん、おつけもの、酢の物、椎茸の煮物まですっかりご馳走になりました。まだ20代の時にご主人を病気で亡くされ、女手一つで3人の子供さんを立派に育て上げられました。まだ子供さんが小さい頃、頑張って頑張って仕事で無理をして、事故で大怪我をされ今も杖を離せません。4年前にはご長男を病気で亡くしてしまいました。その親孝行の息子さんが建ててくれた家が全壊したそうです。猫ちゃんもあの日震災に会いました。そんな辛い人生を歩いてきて、さらに80歳でこの大地震と遭遇してしまいました。でもとっても明るくて前向きなカツ子さんです。だから娘さんの睦子さんも、難病と共生しながら、4棟の班長さんも引き受けて、特に障害者や福祉関係から住宅再建の事など、復興に関することで走り回ってお世話をしていらっしゃいます。この仮設の集会所では、5月21日に人形劇の皆さんと僕の歌のコラボレーションでまたお邪魔します。


















4月1日に仮設の一鶴に食料品屋さんがオープンしました。とっても明るい皆さんと記念写真を撮らせてもらいました。これができただけで皆さんのコミニュケーションを取る場所となり、話や笑い声が絶えません。合間を縫って隣町の益城まで車を走らせました。濱田龍郎さんの九州ラーメン党にも立ち寄り、相変わらずおいしいラーメンをいただきました。ここには5月19日に人形劇とコンサートでお邪魔します。




最後に、カツ子さんと睦子さんの元あった家の跡を案内してもらいました。まだ壊れたままの家やブルーシートのかかった家がところどころにあります。でもほとんどの壊れた家屋は更地になっていました。ただ、そこに家を建てるのが大変です。いつになるか見通しがつきません。仮設の暮らしは、やはり東日本と同じように、5〜6年はかかることを覚悟しなければいけないと言う話でした。


まだまだ大変な暮らしが続きますね。今日は本当にお世話になりました。ありがとうございました。どうぞお年寄りの皆さんは、元気で長生きして、また会える日を楽しみに待っていてくださいね!!