2017年4月26日水曜日

【 ホロコースト犠牲者を追悼する日 】 〜 ここにも収容所があった 〜

【 ホロコースト犠牲者を追悼する日 】 〜 ここにも収容所があった 〜
今回の目的の1つだった[ブレーンドンク の要塞であり収容所]を訪ねることができた。奇しくも今日4月26日は、600万人以上のユダヤ人を殺害したとされている[ナチスドイツによるユダヤ人の犠牲者を追悼する日]であった。世界各地で追悼の式典が行われ、ベルギーでも朝の10時、国民が車のクラクションを鳴らしたり、黙祷を捧げたりするシーンを目にしました。第二次世界大戦中にドイツの統治下に置かれた頃、レジスタントの活動家やユダヤ人の収容所として、強制労働、拷問、処刑なども行われていました。ここから[絶滅収容所]へ貨車で送られたユダヤ人も多くいました。現在は[ブレーンドンク メモリアルミュージアム]として、当時の非人間的な事実を世界に語りかけています。今日は特に多くの子供たちがここを訪れ歴史を学んでいました。ふと広島の平和記念館を思い出しました。目を背けたくなるような、息が苦しくなるような現実を目の当たりにします。同じ人間がこのような残酷な行動をしてしまうのが戦争です。『私は 番号ではない!』ここに送り込まれた人間は、名前を抹殺され番号で管理されます。最後の人間の尊厳を訴えています。人間として生きられる場所ではありません。人間としてやれる行動ではありません。そんな感情を抹殺してしまうのが戦争です。どこも同じです。美しい緑の草原の川に囲まれた場所に、75年前のままの姿で不気味に建っています。ここで無念にも命を落とした人は、今の我々に何を訴えているのでしょうか… われわれはその声を未来に生かさなければ申し訳ありません。それともまた同じことを繰り返すのでしょうか…