2014年12月28日日曜日

〝熱情〟作詞:CALLA 作曲:関島秀樹 歌:関島秀樹

これは【HIV感染者】の詩です。今から20年ほど前、日本で感染者が見つかり、関心が一番高かった頃です。このままではどんどん広がってしまうのではないかという心配があり、啓発が始まりました。一方で正しい知識が伝わらずに【偏見】で誤解を受け辛い思いをした人たちもたくさんいました。彼自身には何の落ち度もなく、[血友病]の治療を受けた病院で、[輸入血液製剤]の中にHIVウィルスが混入していたために【感染】させられました。当時は治療法もなく【死の病】と言われていました。13歳で感染させられた彼は、17歳のときにそれを両親から知らされました。その時の彼の心情が【H.I.VOICE】(感染者や家族、友人の方たちの交流の冊子で、心の拠り所になっていた)に連綿と綴られていました。《 愛してるがゆえに 君をこれ以上愛せずに 自ら 愛することを やめてしまう 》彼の心の葛藤が痛いほど伝わってきました。曲が出来上がった後、一度彼と会う機会がありました。とても頭が良く明るくユーモアのある青年で、その時は恋人も出来、新しい治療法も発見されて、《前向きに生きている》とてもいい表情していました。今も元気で、どこかで幸せに暮らしていることを願い、信じています。