2017年2月13日月曜日

“橋板は” 過去と未来の架け橋です

【 “橋板は” 過去と未来の架け橋です 】~ “グラミー”で見た音楽と生きるチカラ ~
 僕が今住んでいる大津市、琵琶湖岸の湖西地区(旧志賀町の和邇から比良にかけて辺り)に今もかろうじて残る[橋板]です。昭和40年ごろまでは湖岸の人々の暮らしになくてはならないものでした。2メートルから4メートルほど琵琶湖に繋がれ浮かんでいるいる木の板です。当時は、浜に面した各家庭ごとにあり、米を研ぎ、食器や野菜を洗い、洗濯もしていました。しかし決して“シモ”は流さず、汚れものは洗わず、飲み水としても清潔さを保って、古代から受け継いだ命の水を大切に使っていたのです(橋板文化を再生する会の資料より参照)。


少し北の[高島市針江地区]に今も残る、川の水や湧水を暮らしに生かす[川端(カバタ)]と同じく、平成26年4月に《祈りと暮らしの水遺産》として琵琶湖が文化庁から指定されました。豊かな自然を守り、生態系を再生させ、環境の大切さを未来へ伝えるために何か役に立てたらと、[橋板文化の歌]を創ろうと動き出しました。


比良山系に抱かれたこの辺には、豊かな自然が溢れています。
琵琶湖を見つめる天満宮の鳥居。樹下神社の御旅所跡。


このプロジェクトを全面的にバックアップする[びわこ成蹊スポーツ大学]。

近江八景に詠われた《比良の暮雪》の石碑。

露天風呂がある[比良とぴあ]。みんな優しい雪に包まれていました。




 ロサンゼルスで行われた音楽の祭典【グラミー賞授賞式】。[アデル]と[ビヨンセ]の歌姫の対決でした。命の尊厳と母の偉大さ。歌を続けるエネルギーの根源の家族や仲間たちの支え。音楽に対する真摯な心。それを追求するあくなき探求心。歌の力と人の愛を信じる純粋な気持ち。先人の素晴らしい音楽に対する感謝と尊敬する想い。観客を楽しませるエンターテイメント。人種も宗教も国境の壁も取り払い、自由と平和の理想を掲げ人生を楽しむ姿。いろいろ問題を抱えながらも、《アメリカの懐の広さ、奥深さ、底力》をまざまざと見せつけられた感動の夜でした。〈 日本はそれとは全く違う歴史と文化、素晴らしい感性とデリカシーを持っている。それを真似る事は無い、それに近づく必要は無い。独自のものを探求し、守り、生かし新しいものを目指せばいい… お互いを尊敬し、認めあい、共に力を合わせて生きればいい… 〉